

診療メニュー:歯科口腔外科関連
【下唇の一部に水ぶくれの様な腫れが!】
粘液嚢胞は市販薬でなく手術で治します
皆様の健康をトータルサポート。
下唇の一部に水膨れの様な腫れが大きくなったり潰れたりする粘液嚢胞は、口内炎に効くチョコラbbの様な市販薬では治せません。
粘液嚢胞のしこりは小唾液腺の根元が詰まってしまったことが原因です。放置しても自然治癒しないので摘出手術が必要です。
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下唇の一部に水膨れの様な腫れが大きくなったり潰れたりする粘液嚢胞は、口内炎に効くチョコラbbの様な市販薬では治せません。
粘液嚢胞のしこりは小唾液腺の根元が詰まってしまったことが原因です。放置しても自然治癒しないので摘出手術が必要です。
■ 転んだ時に下唇を思いっきり噛んでしまい出血しました。一週間ほどすると、下唇に3m~5mほどの口内炎の様な小さなしこりが出来ていました。痛みがないので放置しても大丈夫でしょうか?
■ 1年以上前から下唇の裏側に大きな水疱が出来たり潰れたりしています。粘液貯留嚢胞でしょうか?痛くはないですが違和感があります。受診するなら、歯科、耳鼻咽喉科のどちらでしょうか?
唇や舌に水ぶくれの様な腫れが出来る代表的な疾患は粘液嚢胞です。痛みはなく、悪性腫瘍の様なものではないので緊急な処置が必要ではありません。口の中に出来る疾患の殆どは歯医者か口腔外科で治療します。
ここでは、粘液嚢胞の見た目や症状の特徴、原因や治療法などについて解説します。
粘液嚢胞は粘液貯留嚢胞ともいい下唇の裏の一部に出来ることが多い良性疾患です。透明な液体が入った水ぶくれの様な腫れで、薄い膜で覆われています。
大きさは2~3㎜から2~3㎝までで、半球状に膨らみます。しこりを触るとぷよぷよとした波打つ感じがあります。
特に子供に多い疾患です。特に下唇に多く次いで上唇、頬粘膜、舌と続きます。針なのでその水泡を刺すと潰れますが、またすぐに元の様に大きくなります。
また、膨らんでいる粘膜が気になり噛んでしまったり、眠っている間に無意識に噛んでしまうと、潰れて無色透明のどろっとした粘液(唾液)が出て小さくなります。
痛みは全く起こりませんが、歯や舌が触れると気になりストレスになることもあります。痛みが起こらない理由は、水疱の中身が無菌性の唾液なので、大きく腫れても感染が無いため、炎症が起こらないからです。
しかし、粘液嚢胞を何度も噛んでしまうと内出血したり、ばい菌に感染すると腫れたり痛みが出たりすることもあります。
口の中には、大唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)と小唾液腺があります。小唾液腺は唇や舌に沢山分布し、少量の唾液を分泌しています。唇が乾かないのはそのためですね。
唇や舌を誤って噛んで小唾液腺の排泄管を傷つけると唾液の流出口が詰まってしまい、淡い青赤色の水ぶくれを作ることがあります。これが粘液嚢胞の原因です。
従って、ストレスによって大きくなるものでもなく、感染症でもないので、うつるようなことはありません。
治療法は、粘液嚢胞を一塊として切除を行えば再発はありません。凍結法やレーザーを使う方法もありますが、再発しやすいのでお薦め出来ません。
粘液嚢胞は、悪性腫瘍などに変化する可能性が無い良性疾患なので、生活に支障が無いなら、経過観察しても問題ありません。そのため、外科的切除は急を要するものではありません。
粘液嚢胞の原因が小唾液腺の排泄管が詰まることなので、市販薬のチョコラBBの様なビタミン剤を飲んだり、塗り薬を塗っても効果はありません。
放置しても自然治癒はしないので、腫れたりしぼんだりを繰り返すようなら粘液嚢胞の全摘出が必要です。
保険適用の日帰り手術です。局所麻酔で行いますので痛みもありませんし、術後の痛みもほぼありません。約1週間後に抜糸をすれば終了です。
粘液嚢胞は若者に多く、好発年齢は10代~30代です。特に子供に多く発症すると言われています。
下唇にできた直径5mm程の水泡が腫れたり、萎んだりを繰り返していました。
写真は、小学校高学年の子供です。自覚症状はなく、自然治癒することも稀にありますが、このケースでは、なかなか治らない為、摘出することになりました。
初診時の粘液嚢胞の口腔内写真。
摘出手術当日まで2週間ほどあったので、その間に潰れ小さくなっています。
粘液嚢胞と似た疾患にヘルペス性口内炎があります。ヘルペスウイルスの感染によって起こり、粘膜が赤く腫れて出血し水泡を形成する病気です。
潰れて小さくなった粘液嚢胞。
※ 粘液嚢胞は潰れた時ではなくて大きく膨らんだ時に受診して下さい。その方が診断が確定しやすいためです。
粘液嚢胞の周囲に表面麻酔をした後、浸潤麻酔をかけ、粘液嚢胞の隅に糸をかけます。これは、沢山の小さな小唾液腺を一塊として摘出するために有効です。
次に、水ぶくれ(水泡)部分の周囲をメスで広く切開します。
※ 通常の歯科治療が行えない小さな子供の場合、全身麻酔下での摘出手術が行われることもあります。
浸潤麻酔が確実に効いたのを待ち、粘液嚢胞周辺を切開します。黒い糸は粘液嚢胞の一部に掛けています。
小唾液腺を傷つけないように慎重にメスを進めます。
レモン形に切ることで、縫合する時に粘膜の伸展が少なく綺麗に仕上がります。
粘液嚢胞よりもやや大きめに切開線を入れます。対象となる小唾液腺をすべて摘出しないと手術後の再発のリスクがあるからです。
楕円形(レモン形)に粘液嚢胞周囲をやや広範囲に切開します。
小唾液腺を結合組織から剥がす様に切離していきます。
ブドウの房の様に直径3mm程の小唾液腺が次から次と出てきます。
糸で引っ張り上げながら周りの小唾液腺も含め、切除します。
小唾液腺はブドウの房や地中のジャガイモの様に多数が密集しています。
粘液嚢胞の原因となった小唾液腺に付随する小唾液腺も一塊として摘出することが再発防止につながります。
周りに球形の小唾液腺が芋づるのように点在しているのが分ります。
縫合して手術は終了です。手術時間は約30分でした。術後の痛みはほとんど無く、感染症のリスクも低いと思われますが、念のため、抗生物質と痛み止めを処方します。
唇が突っ張る感じになり、ご飯が少し食べづらくなるかもしれません。
約1週間後に抜糸をします。
これで再発のリスクはほぼありません。
粘液嚢胞があった場所の歯茎を接合させて4針縫合しました。
内容 | 保険点数 | |
---|---|---|
粘液嚢胞摘出術 | 浸潤麻酔料は手術費用に含まれる | 910点 |
※ 粘液嚢胞摘出術の保険点数は910点なので、一部負担金が3割とすれば2,730円となります。さらに、初診料、再診料、処方箋料などがかかります。薬は投薬内容により費用が異なりますが、薬局に支払う必要があります。
保険会社の契約内容により異なるかもしれませんが、手術給付金は出る会社が多いようです。一度問い合わせをしてみる価値はあります。
粘液嚢胞を同じ理由で舌下に発生するのがガマ腫と呼ばれるものです。これは、顎下腺あるいは舌下線という大唾液腺の導管が詰まり起こる大きな嚢胞です。
舌下の片側に出来るタイプが最も多く、柔らかい半球状で痛みはありませんが、大きくなるにつれて反対側にまで及び、舌の動きを阻害します。そのため発音や嚥下障害を引き起こすこともあります。
一般的に治療は、膨らんだ部分を切除する方法で行われますが、再発を繰り返すときは、摘出手術が必要ですが、全身麻酔下での処置となります。
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