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上下奥歯の6番・7番を抜歯後
そのまま放置する影響と治療法

皆様の健康をトータルサポート。

下の奥歯6番を抜歯後、そのまま放置すると下の7番が傾斜移動します。上の6番は抜歯部位に挺出します。

噛み合わせの崩壊は、噛めなくなるばかりか、適切に歯磨きができないので歯周病や虫歯、顎関節症のリスクが上がります。倒れた6番を治すには矯正が必要です。

■ 奥歯の抜歯後は放置をして不具合がありますか?歯並びや顔の輪郭に影響するのではと、とても不安です!

■ 一番奥の奥歯(7番)を抜いた後の処置として、「親知らずの移植」「インプラント」「延長ブリッジ」「入れ歯」「そのまましておく」などの選択肢があるとのこと。「そのまましておく」を選んだ場合、顎の骨が痩せて、以前のような感覚で噛めるのでしょうか?

奥歯を抜いて放置すると残った歯が傾斜移動し、歯並びが崩壊することがあります。崩れた噛み合わせを治療するには矯正や移植といった難易度の高い処置が必要となります。

7番・6番の奥歯を抜歯したら、治療費を抑えるためにも早い時期にインプラント、入れ歯、ブリッジなどで治療することをお薦めします。小顔になるからと放置してはいけません。

ここでは、奥歯を抜いてそのままにした場合の歯並びへの影響と治療法などについて解説します。

目次


奥歯を抜けたまま放置した時の影響

1

下の第一大臼歯(6番)を抜歯後そのままにすると

下の第一大臼歯(6番)を抜歯後そのままにすると
★が正常な下の第一大臼歯(6番)
1-1

下の第二大臼歯(7番)が抜歯した6番の位置へ向かって傾斜移動する

下顎第二大臼歯(7番)の近心傾斜と上顎第1大臼歯(6番)の挺出
下顎6番を抜歯して放置したことによる影響

下顎第一大臼歯を抜歯し放置したことで奥の歯(7番)が手前に倒れながら移動し、上の歯(上顎第一大臼歯)が傾斜しながら下に降りてきました。

この様な歯並びが悪化する変化は半年~1年の期間で起こってしまうことがあります。


■ 噛み合わせが崩壊

下顎第二大臼歯(7番)が手前に移動しながら抜歯した所へ向かって倒れこみます。

噛み合う相手の歯(上顎第1大臼歯・6番)が傾斜しながら挺出します。(歯の無い所に向かって傾斜しながら伸びてくる。)

■ 口臭、歯周病、虫歯、顎関節症の原因に

奥歯の歯と歯の隙間が広がり食べ物が詰まりやすくなります。歯間ブラシデンタルフロスを使っても上手に歯磨きが行えなくなります。

そのため、口腔内細菌が繁殖しやすくなり、口臭歯周病虫歯の原因となります。 また、顎や顔がゆがみ、顎関節症の原因ともなります。


噛む力が弱くなる

歯は、垂直方向にかかる力に対しては強いのですが、傾斜した歯は噛む力が垂直に伝わらないため、しっかり噛めません。

片側の奥歯の噛み合わせが崩壊すると反対側の奥歯でばかり噛むため、負担加重となり、知覚過敏咬合性外傷などが起きやすくなります。

2

傾斜移動した歯(下の7番)の治療法

矯正治療で倒れた歯を起こす

歯を抜けたままに放置すると咬み合わせは崩れ中途半端な隙間だけが残ります。歯1本分のスペースが不足し、インプラントを入れられません。


傾斜が強いと「ブリッジ」や「入れ歯」で治療することさえ出来なくなってしまいます。 そんな場合、動いて傾斜した歯を元の位置に戻すための矯正治療(アップライト)を行います。


その時、下の親知らずがあるとなかなか傾斜した歯(7番)は元には戻りません。そこで、親知らずを先に抜歯してから矯正治療を行います。また、上の歯(6番)が下に伸びだして来ている場合にも矯正装置の装着が必要です。


矯正治療が完了した後で「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」などで治療し、再び7番が倒れ込まないようにします。

トータルの治療期間は1年を超えることもあり、治療費も高額になってしまいます。(矯正治療やインプラントは保険の適用対象外です。)

ミニインプラントとゴムで7番のアップライト

ミニインプラントを倒れた歯の奥の骨に一時的に埋入して、それをアンカー(固定源)にしてエラスティック(ゴム)の力で倒れた歯を起こします。

アップライトスプリング(ワイヤー)

アップライトスプリング(ワイヤー)の弾性力で倒れた7番の歯を起こします。アンカー(固定源)は手前の3本だけでもOKです。

3

下の7番(第2大臼歯)を抜歯したまま放置すると

★が正常な下の第二大臼歯(7番)を抜歯後そのままにすると
★が正常な下の第二大臼歯(7番)
3-1

上の第二大臼歯(7番)が抜歯した所に向かって降りてくる

上の7番が下の7番を抜歯したところへ向けて延びてくる

上顎7番の挺出(下に降りる)

写真の様なケースでは上下の6番は噛み合っているので、ほとんど変化は起こりません。しかし、上顎の7番は噛み合わせの支持が無くなるので抜歯した下顎7番の場所に向けて挺出します。

最終的には下の歯茎に噛み込むところまで降りてきます。この様に歯並びが悪くなると下の6番の奥側とぶつかるため顎の動きが不自然となり、顎関節に異常が起こることもあります。

下の6番7番を同時に2本抜歯し放置すると上顎の6番7番が挺出するだけではなく5番も挺出する可能性が出てきます。

3-2

下の親知らずが手前に傾斜しながら移動する

下顎七番を抜歯しそのまま放置すると起こる影響 下の親知らずが近心に移動し、上顎7番が挺出する
下顎七番を抜歯しそのまま放置すると起こる影響

下の親知らずがある場合の変化。

下顎の親知らずの移動

下顎親知らずは写真の様に斜めに生えるか、真横に埋まったままの状態で生えてこないことが多いです。

斜めの親知らずは水平移動することはなく、やや倒れながら近心(手前側)に動きます。従って、第1大臼歯との間に中途半端な隙間が生じます。その隙間に上顎7番が挺出します。

仮に、親知らずが垂直に萌出していた場合でも、手前側に倒れながら移動します。


挺出した上顎7番の治療法

矯正で圧下(元あった場所まで押し込む)させるか、神経を取って被せ物をして歯の高さを低くする。

4

傾斜移動した下の親知らずの活用法

治療法1)矯正治療で親知らずを引っ張りながら起こす

上記、傾斜した7番を矯正で起こす方法と似ていますが、今回大きく違うのは親知らずを引っ張りながら起こすことです。

従って、レントゲン写真のケースでは矯正治療の難易度は遥かに上り、治療期間は1年を優に超えるものと想像されます。ただし、治療の成功率は高いと言えます。

メリットは失った7番の代わりに8番が長期間(場合によっては一生)にわたり機能することです。

※ 矯正治療で親知らずを引っ張る方法は保険適用外です。

治療法2)8番(親知らず)を抜歯して7番(第二大臼歯)の位置に移植

同時手術

7番を抜歯した直後であれば、抜歯窩(抜歯して出来た穴)の骨の形態を8番(親知らず)の歯根の形態に合うように修正します。次に8番を抜歯し7番の位置に移植します。移植した直後の歯は骨と結合していないので手前の歯(6番)にスーパーボンドなどで暫間固定します。

約1ヶ月~2ヶ月経過すると暫間固定を外しても噛めるようになります。

メリットは治療期間が短いこと、保険が適用されることなどですが、デメリットとして長期間の予後が矯正治療で歯を動かす治療法よりも短くなります。概ね5年から10年と考えてください。

※ 同日に行う親知らずの移植は保険適用です。

下の7番を抜歯して時間経過した場合

7番を抜歯してそのまま半年以上放置した場合には、抜歯窩が治癒して骨になります。この場合、8番を移植するためには移植床の形成が必要になります。

具体的には局所麻酔下で歯肉を切開剥離し、骨バーで歯槽骨を8番の歯根形態に合わせて削り出します。次に、8番を抜歯して移植します。

その後の経過は、同日手術した場合と同じです。

※ 7番を抜歯して時間が経過した場合の親知らずの移植は保険適用外です。

5

上の6番(第1大臼歯)を抜歯したまま放置すると

上の6番を抜歯してそのままに放置した場合
★が正常な上の第一大臼歯(6番)
5-1

上の奥歯(7番)が抜歯した所に向けて僅かに移動する

上の奥歯(7番)が抜歯した所(6番)に向けて僅かに移動する

上顎7番の近心移動

写真の様なケースでは上顎7番が僅かに手前側に動くか、全く変化が無いかのどちらかです。

一般的に上の奥歯6番・7番のどちらか一方が抜けてそのまま放置しても噛み合わせが崩壊するほどの影響は与えないことが多いです。ただし、同時に上の6番・7番が抜けた場合には下の7番が挺出します。

しかし、歯がなくなるので食事をした時に食物が抜歯した所に入り込み、食べにくくなります。

6

上の7番(第2大臼歯)を抜歯したまま放置すると

上の7番(第2大臼歯)を抜歯してそのままに放置した場合
上の7番を抜いたままでも噛み合わせに問題は起こりません

理想的な噛み合わせの歯列であれば矢印の様に上の6番と下の7番とは一部分で噛み合っています。そのため、上顎の7番を抜歯してそのまま放置しても、下の7番が挺出する様な反応はなく、噛み合わせに大きな問題は生じません。

しかし、出っ歯の歯並びのケースでは、上の6番が前方に位置しているため下の7番との噛み合わせがなく、7番の挺出(伸び出す)が起こります。ただし、この反応は上の奥歯ほどではありません。


食片圧入

上の7番が無くなると6番と5番との間に食べたカスが詰まりやすくなります。7番は常に手前側に動こうとする力が働き、6番が僅かに奥側に動くのを防ぐストッパーの役割を果たしているからです。

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ふかさわ歯科クリニック院長 歯科医師の深沢一

執筆者 院長 深沢一

日本口腔インプラント学会専門医・指導医の山崎裕が担当

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