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奥歯の6番・7番を抜歯後、そのまま放置すると

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下の奥歯6番を抜歯後、そのまま放置すると下の7番が抜歯した所に傾斜してきます。そして、上の6番は抜歯した所に向け延び出してきます。噛み合わせが崩れると、うまく噛めなくなるばかりか、歯の間に隙間が出来て歯磨きがうまくいかず、歯周病や虫歯、あるいは顎関節症のリスクも上がります。一旦倒れてしまった下の6番を正常に治すには矯正治療が必要です。

目次


奥歯を抜歯後、抜けたまま放置すると

1

下の第1大臼歯(6番)を抜歯したままにすると

下の6番を抜歯してそのままに放置した場合
1-1

下の奥歯7番が抜歯した方へ向かって傾斜する

■ 噛み合わせが崩壊

下顎第二大臼歯(7番)が手前に移動しながら抜歯した所へ向かって倒れこみます。

噛み合う相手の歯(上顎第1大臼歯・6番)が、歯の無いところに向かって伸びてきます。


■ 口臭、歯周病、虫歯、顎関節症の原因に

歯と歯の隙間が広がり食べ物が詰まりやすくなり、上手に歯磨きが行えなくなります。

そのため口臭、歯周病、虫歯の原因となります。 また、顎や顔がゆがみ、顎関節症の原因ともなります。


噛む力が弱くなる

歯は、垂直にかかる力に対しては強いのですが、傾斜した歯は噛む力が垂直に伝わらないため、しっかり咬めず反対側の歯ばかりを使うことになるのもよくないことです。

下顎第一大臼歯(6番)の近心傾斜
下顎第一大臼歯を抜歯し放置したことで奥の歯(7番)が手前に倒れ、上の歯(上顎第一大臼歯)が下に降りてきました。
2

傾斜した歯(下の7番)の治療

矯正治療で倒れた歯を起こす

歯を抜けたままに放置すると咬み合わせは崩れ中途半端な隙間だけが残ります。歯1本分のスペースが不足し、インプラントを入れられません。


傾斜が強いと「ブリッジ」や「入れ歯」で治療することさえ出来なくなってしまいます。 そんな場合、動いて傾斜した歯を元の位置に戻すための矯正治療を行います。


その時、下の親知らずがあるとなかなか傾斜した歯(7番)は元には戻りません。そのため、親知らずを抜歯してから矯正治療が必要となります。また、上の歯(6番)が下に伸びだして来ている場合にも矯正装置の装着が必要です。


矯正治療が完了した後で「インプラント」、「入れ歯」、「ブリッジ」などの治療をすると、治療期間は長くなり、治療費も高額になってしまいます。(矯正治療は保険の対象外です。)

ミニインプラントとゴム

ミニインプラントを倒れた歯の奥の骨に一時的に埋入して、それをアンカー(固定源)にしてエラスティック(ゴム)の力で倒れた歯を起こします。

アップライトスプリング(ワイヤー)

アップライトスプリング(ワイヤー)の弾性力で倒れた歯を起こします。アンカー(固定源)は手前の3本だけでもOKです。

3

下の7番(第2大臼歯)を抜歯したまま放置すると

下の7番を抜歯してそのままに放置した場合
3-1

上の奥歯(7番)が抜歯した所に向けて延びてくる

上の7番が下の7番を抜歯したところへ向けて延びてくる

上顎7番の挺出

写真の様なケースでは上下の6番は噛み合っているので、ほとんど変化は起こりません。しかし、上顎の7番が抜歯した下顎の7番の場所に向けて伸びてきます。最終的には歯茎に噛み込むところまで降りてきます。

ここまで降りてくると下の6番の奥側とぶつかるため顎の動きが不自然となり、顎関節に異常が起こることもあります。

4

上の6番(第1大臼歯)を抜歯したまま放置すると

上の6番を抜歯してそのままに放置した場合
4-1

上の奥歯(7番)が抜歯した所に向けて僅かに移動する

上の奥歯(7番)が抜歯した所に向けて僅かに移動する

上顎7番の近心移動

写真の様なケースでは上顎7番が僅かに手前側に動くか、全く変化が無いかのどちらかです。

一般的に上の奥歯が抜けてそのまま放置しても噛み合わせが崩壊するほどの影響は与えません。上顎7番が抜けても、同様です。

しかし、歯がなくなるので食事をした時に食物が抜歯した所に入り込み、食べにくくなります。

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ふかさわ歯科クリニック院長 歯科医師の深沢一

執筆者 院長 深沢一

日本口腔インプラント学会専門医・指導医の山崎裕が担当

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