診療メニュー:虫歯の治療関連

虫歯の原因は、砂糖を餌とする
ミュータンス菌やラクトバチラス菌

皆様の健康をトータルサポート。

ミュータンス菌やラクトバチラス菌などの口腔内細菌が造るバイオフィルムが虫歯の原因です。サリバテストは虫歯の成り易さを判定する試験です。

虫歯の原因は?

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ミュータンス菌

ミュータンス菌の電子顕微鏡写真
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砂糖が大好きなミュータンス菌とは?

口腔内細菌の中でも最も強力に酸を作り、歯を脱灰(虫歯を作る)する力を持った細菌がミュータンス菌です。生後約10ヶ月~31ヶ月の期間に、乳児と接触頻度が高い保護者(主に母親)から感染します。一旦感染してしまうと、口の中からミュータンス菌を排除することが困難です。

エナメル質のツルツルな面にも砂糖を餌にネバネバのグルカンをつくり、歯にぴったりくっつくことが出来るので、歯のどこの部位でも容易に虫歯を発生させることが出来るのが特徴です。

多くの口腔内細菌は、酸性の環境下では酸を作り出す能力を失いますが、ミュータンス菌は酸性の環境でも平気で生き延び、更に酸を作り続けることが可能です。

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ミュータンス菌が強力に感染する条件は?

① 乳児と頻繁に接触する保護者の口の中に、大量のミュータンス菌が存在する。(保護者の口の中に多くの虫歯が現存する。或いは数多くの歯で虫歯の治療を経験した。)

② 感染を起こしやすい上記期間に、保護者から頻繁に子供(小児)への感染の機会がある。(口移し、同じ箸、スプーンの使用など。)

③ 同様の期間に子供(小児)が砂糖を含んだ食べ物や飲み物を多く摂取する。

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ミュータンス菌が感染するとなぜ減らせないの?

乳児の時期に口の中に大量のミュータンス菌が感染すると、歯磨きをしたくらいでは、菌量を減らす事は出来ません。

ミュータンス菌は砂糖を餌にネバネバのグルカを作ります。また、ミュータンス菌の表面には螺旋状の突起物があり、それが歯の表面にねじ込むようにして、歯に張り付いてしまうのです。

ミュータンス菌や歯周病菌などの細菌が集合体を作り歯の表面に形成された膜をバイオフィルムといいます。バイオフィルムの状態になると更に菌力は増して行きます。

2

ラクトバチラス菌

ラクトバチラス菌の電子顕微鏡写真
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ラクトバチルス菌とは?

ミュータンス菌と同様、強い酸を作り出すのがラクトバチラス菌です。 ラクトバチラス菌は、酸素の有無に関係なく生存できるため、酸素の少ない深い虫歯の中にも生息し、酸を作り更に深い部分へと虫歯を拡大させていきます。

また、ラクトバチラス菌は自然界に広く分布しており、人間の体ではお口の中・腸管などに常在しています。

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ラクトバチラス菌はコントロールが可能です!

ラクトバチラス菌はエナメル質の様なツルツルな場所には生息出来ません。ラクトバチラス菌が生息できる場所は、ミュータンス菌によって作られた虫歯の部分や奥歯の歯の溝、詰め物や被せ物の適合が悪く隙間が空いている場所など、何かの引っ掛かりがなければなりません。

逆に言うとラクトバチルス菌の上記の様な性質は、虫歯があれば完全に治療を済ませること、詰め物や被せ物が完璧にフィットした治療であること、歯ブラシを適切に行うこと、歯科医院での定期的な口腔ケアを実地することなどでラクトバチラス菌を口腔内からほぼ完全に排除することが可能ということも出来ます。

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口腔内細菌によるバイオフィルムの形成

歯垢

「歯垢」は、バイオフィルムと呼ばれる生きた微生物の皮膜

古い歯垢になればなるほど悪玉菌(歯周病菌、ミュータンス菌、ラクトバチラス菌)主体のバイオフィルムになっていきます。古い歯垢ほど毒性が強く、虫歯や歯肉炎・歯周病などの炎症を起こしやすくなります。

新しい歯垢(新しいプラーク)
新しい歯垢

2~3日歯磨きをしないだけで白っぽいプラーク(新しい歯垢)が出来てしまいます。

古い歯垢(古いプラーク)
古い歯垢

大臼歯の金属冠にべっとりと付着した古い歯垢(プラーク)。相当長い期間ブラッシングが出来ていないことを示しています。

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バイオフィルムの形成過程

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エナメル質にペリクルが付着

バイオフィルムが出来る過程の模式図

エナメル質の表面に唾液由来のペリクルが付着します。ペリクルは、粘性が高い唾液由来の糖たんぱく質(アミノ酸は、グリシン、セリン、グルタミン酸など。 タンパク質はアミラーゼ、リゾチーム、IgAなど)で、厚さは0.1~1μm前後の被膜と言えます。粘性が高いので細菌や食べカスなどを吸着しやすい性質を持っています。ブラッシングをしても数分で再付着してしまうものです。

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ペリクルに善玉菌が付着

ペリクルに善玉菌が付着するの模式図

ペリクルに唾液成分に親和性のある善玉菌(S.sunguinis(旧称S.sunguis)、S.alivarius、S.oraris、S. mitis、S.gordoniiといったグラム陽性レンサ球菌群や乳酸菌)が付着しコロニーを形成し、増殖して健全な歯垢を形成します。ここまでの歯垢形成過程で、適切にクリーニング(歯磨き)が成されれば歯周病菌などの悪玉菌(後期付着菌)群が定着することなく、健康は保たれると考えられます。この間約3ヶ月で、健全なサイクルを維持するためにも歯科医院での口腔ケアは欠かせないと言えます。

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善玉菌の上に歯周病菌などの悪玉菌が結合

善玉菌の上に歯周病菌などの悪玉菌が結合する模式図

エナメル質の表面に付着した初期定着新菌群(善玉菌)の上に歯周病菌などの後期定着菌群(悪玉菌)が結合します。

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悪玉菌群がバイオフィルムで覆われる

悪玉菌群がバイオフィルムで覆われる模式図

バイオフィルム内は悪玉菌(グラム陰性桿菌)や内毒素=LPS(lipopolysaccharide,リポ多糖)などで満たされ、毒性は強化されて口腔内へ放出されます。
歯周ポケット内部のバイオフィルムでは毛細血管を介して動脈内に入り、動脈硬化・アテローム性プラークの形成に関与していることが分かっています。
バイオフィルムの状態では、市販のうがい薬などを使うと、バイオフィルム表面の脂肪酸などの蛋白変性をさせるだけで、かえって内部の細菌との接触を困難にさせます。

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歯石の形成

歯石の形成の模式図

磨き残しのある所には大量のプラーク(古い歯垢)があり、唾液中のカルシウムやリン酸を取り組み、石灰化を起こしていきます。これが歯石です。 時間の経過とともに歯石は石灰化が進み、固さを増していきます。同時に歯面や歯の根っこに強固に付着して、歯ブラシでは除去出来ないようになります。
歯石が多く付きやすい場所は、下の前歯の裏側と上の奥歯の外側です。これはともに大唾液腺が開口する所にあたり、常に大量のカルシウムやリン酸が供給されている所だからです。

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サリバテスト

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サリバテスト(唾液検査)でミュータンス菌やラクトバチラス菌の数を判定

サリバテスト(唾液検査)とは

唾液中のミュータンス菌やラクトバチラス菌の数、唾液の緩衝能、量や質など様々な働きを調べることです。唾液は、虫歯や歯周病からお口の健康を守っています。唾液を検査することで、虫歯になり易さが判ります。

唾液の緩衝能
唾液の緩衝能とは食事によって酸性に傾いたPHを中性に戻す働きです。

唾液の量と質
唾液は量が多いほど良く、質は「さらさら唾液」と「ネバナバ唾液」に分類されますが、「さらさら唾液」の方が自浄作用が高いため良いとされています。

サリバテストを受ける時の注意

 ●検査を受ける前1時間は、飲食や喫煙、歯磨きは避けてください。
 ●アルコールを含んだ洗口液でのうがいは、検査12時間前より控えてください。
 ●運動すると唾液の分泌量が減りますので検査前の運動は避けてください。
 ●他の疾患のためにお薬を飲んでいる方は、スタッフにお申し出ください。

ミュータンス菌やラクトバチラス菌の数を判定するリバテスト
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サリバテストによりカリエスリスクの判定

カリエスリスクチェックとは

虫歯の発症と進行についての研究が進み、虫歯にかかる危険度(カリエスリスク)には個人差があることが判りました。リスクを判定することで、一人一人に適した虫歯の対策を立てることができるのです。

カリエスレーダーチャート

カリエスレーダーチャート

左図は、カリエスリスクの「レーダーチャート」です。 虫歯になる条件や虫歯を防ぐ抵抗力などを、サリバテスト(唾液検査)によって調べます。また、食事回数や食習慣、予防のためのフッ素利用などは簡単なアンケートでチェックします。虫歯になりやすいか否かの判定は、これらのアンケートと唾液検査の結果を総合して行います。



カリエスレーダーチャートの評価項目

① 唾液の緩衝能
② ミュータンス菌の数
③ ラクトバチラス菌の数 ④ 飲食の回数
⑤ プラークの蓄積量
⑥ フッ素の使用状況
◎ 虫歯の経験(DMFT)
⑦ 唾液の量と質

緑色で描かれた面積が大きいほどカリエスリスクは低いと言えます。

う蝕関連菌の検査は株式会社BML

食事の回数と虫歯との関係

食事の回数と虫歯との関係

お口の中は食事によって急激に酸性化し、歯の表面からカルシウムやリンが溶け出します。しかし、30~40分経過すると、唾液の力によって酸が中和され、唾液中のカルシウムやリンが歯の表面に戻ります。食事を度々すれば、お口の中は酸性になっている時間が長くなり、虫歯が発症しやすくなります。

PHが約5.7の臨界PHを下回れば歯質からカルシュウムやリン酸が溶け出します。

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