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歯垢・プラークはバイオフィルムのバリヤーで
抗菌薬から強い防御力を発揮

皆様の健康をトータルサポート。

水槽や浴槽のヌメリは微生物によるバイオフィルムです。細菌の塊をガードするバイオフィルムの膜は抗菌薬を跳ね除けてしまう強い防御力があります。

口腔バイオフィルムの除去法にはPMTC、エアフローなどの機械的方法、次亜塩素酸水、DS3セラピーなどの化学的方法があります。

バイオフィルム内でコミニケーションをとる細菌達

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バイオフィルムとは

細菌同士が情報伝達を行いコミュニティを形成

バイオフィルムは、浴槽・台所のシンク・水槽内などに出来たヌメリを想像してもらうと分りやすいです。このヌメリは微生物で出来ています。


バイオフィルムの中に生息する微生物は一種類の細菌だけでなく、性格や形の違う様々な細菌たちで構成されています。


バイオフィルムの中で生活する細菌からは細菌外多糖体( EPS )という物質を出してシールドを作ります。


このシールドは抗生物質などの抗菌薬を作用させても跳ね除けてしまう強力なディフェンス力を持っています。


シールドにより守られた相互共存できる仕組みが出来上がっています。それぞれの細菌に十分な栄養が供給されるように、お互いシグナルを出し合い、数が増えすぎないように調整された棲みやすい環境が作り出されています。

そして、栄養や水が増えればバイオフィルム内の細菌の数も増していきます。

成熟したデンタルプラーク(歯垢)はバイオフィルムを作る

虫歯菌の代表であるミュータンス菌は、エナメル質表面に強く付着します。この細菌は、砂糖を分解し不溶性グルカンを作り出します。

不溶性グルカンが出来ると他の細菌もこれを足がかりとして歯の表面に付着するようになります。この柔らかくて白っぽい付着物がプラーク(歯垢)です。

歯磨きが不十分であったり免疫力が低下するとプラーク(歯垢)が成熟しバイオフィルムを作ります。


バイオフィルムが成熟することで歯周ポケット内では歯周病を起こすP.g菌(Porphyromonas gingivalis)が、エナメル質表面では虫歯の原因菌のミュータンス菌ラクトバチラス菌などの毒性の強い細菌が増殖します。

デンタルプラーク(歯垢)を放置すると歯周病や虫歯の原因になるばかりか口臭の原因ともなり、適切なプラークコントロールが求められます。

新しい歯垢(新しいプラーク)
新しい歯垢(プラーク)

子供の前歯に歯垢が付着した状態です。2~3日歯磨きをしないだけで白っぽいプラーク(新しい歯垢)が出来てしまいます。

特に、歯と歯茎の境目辺りに多くの歯垢(プラーク)が認められます。

このまま歯磨きをしない状態が続くとその歯垢(プラーク)周辺の酸性度が高まり虫歯が発生します。

古い歯垢(古いプラーク)
古い歯垢(プラーク)

大臼歯の金属冠にべっとりと付着した古い歯垢(プラーク)。相当長い期間ブラッシングが出来ていないことを示しています。

ここまで歯垢(プラーク)が成熟すると強固なバイオフィルムとなり毒性を増します。

金属冠は虫歯にはなりませんが、金属冠に挟まれた天然歯(第二小臼歯)の隣接面には虫歯が発生していました。

健全な歯垢(プラーク)とは

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ステージ1 歯の表面にペリクルが付着

ステージ1 歯の表面にペリクルが結合
ペリクル(獲得皮膜)とは

エナメル質の表面に唾液由来のペリクルが付着します。ペリクルは、粘性が高い唾液由来の糖たんぱく質(アミノ酸は、グリシン、セリン、グルタミン酸など。 タンパク質はアミラーゼ、リゾチーム、IgAなど)で、厚さは0.1~1μm前後の被膜と言えます。


ペリクルには微生物は含ず、粘性が高いので細菌や食べカスなどが吸着しやすい性質を持っています。ブラッシングをしても数分で再付着してしまうものです。

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ステージ2 ペリクルに善玉菌が付着し歯垢(プラーク)を形成

歯ステージ2 ペリクルに善玉菌が付着し健全な歯垢(プラーク)を形成
健全な歯垢(プラーク)を形成

ペリクルに唾液成分に親和性のある善玉菌(S.sunguinis(旧称S.sunguis)、S.alivarius、S.oraris、S. mitis、S.gordoniiといったグラム陽性レンサ球菌群や乳酸菌)が付着しコロニーを形成し、増殖して健全な歯垢(プラーク)を形成します。


ここまでの歯垢形成過程で、適切にクリーニング(歯磨き)が行われれば歯周病菌などの悪玉菌(後期付着菌)群が定着することなく、口腔内は健康は保たれると考えられます。この間約3ヶ月で、健全なサイクルを維持するためにも歯科医院での口腔ケアは欠かせないと言えます。

バイオフィルム形成のプロセス

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ステージ3 善玉菌の上に歯周病菌などの悪玉菌が結合

ステージ3 善玉菌の上に歯周病菌などの悪玉菌が結合
善玉菌に悪玉菌が結合

エナメル質の表面に付着した初期定着新菌群(善玉菌)の上に歯周病菌などの後期定着菌群(悪玉菌)が結合し、バイオフィルムが出来る準備が整います。


厚みは3~200μm程度に成熟した歯垢(プラーク)は、細菌が約70%と菌体間基質が約30%で出来ています。

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ステージ4 悪玉菌がバイオフィルムで覆われる

ステージ4 悪玉菌がバイオフィルムで覆われる
バイオフィルム=バリアーの形成

バイオフィルム内は悪玉菌(グラム陰性桿菌)や内毒素=LPS(lipopolysaccharide,リポ多糖)などで満たされ、毒性は強化されて口腔内へ放出されます。


歯周ポケット内部のバイオフィルムではLPSや細菌自体が毛細血管を介して動脈内に入り、動脈の内側を覆う内皮細胞を攻撃し動脈硬化・アテローム性プラークの形成に関与していることが分かっています。


バイオフィルムに市販のうがい薬などを使っても、バイオフィルム表面の脂肪酸などを蛋白変性させるだけで、かえって内部の細菌との接触を困難にします。

歯石形成のプロセス

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ステージ5 歯垢(プラーク)が石灰化し歯石が出来る

ステージ5 バイオフィルムが石灰化し歯石が出来る
歯石の形成

磨き残しのある所には大量のプラーク(古い歯垢)があり、唾液中のカルシウムやリン酸を取り組み、石灰化を起こしていきます。これが歯石です。 時間の経過とともに歯石は石灰化が進み、固さを増していきます。同時に歯面や歯根に強固に付着して、歯ブラシでは除去出来ないようになります。


従って、歯垢(プラーク)と歯石はまったく異なるものです。


歯石が多く付きやすい場所は、下の前歯の裏側と上の奥歯の外側です。これはともに大唾液腺が開口する所にあたり、常に大量のカルシウムやリン酸が供給されている所だからです。

歯医者で行う歯垢(プラーク)・バイオフィルムの除去

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機械的に歯垢(プラーク)・バイオフィルムを除去する方法

①  PMTC
① PMTC
  • ・機械的に歯面清掃をすることをPMTCと言います。
    歯面に付着したミュータンス菌のバイオフィルムを破壊します。
エアフロー
② エアフロー
  • ・アミノ酸の一種であるグリシンを主成分とした微粒子を歯面に吹き付けてミュータンス菌を除去します。
③ポケットディプラーキング
③ポケットディプラーキング

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化学的に歯垢(プラーク)・バイオフィルムを除去する方法

次亜塩素酸水生成器 ポイックウォーター

次亜塩素酸水生成器

次亜塩素酸水のポイックウォーターでうがいすることで口腔バイオフィルムの破壊を行った後、バイオフィルム内部の細菌を殺菌します。

3DSセラピー

3DSセラピー

クロルヘキシジン(0.2%)配合ジェルをリテナーに注入し、ミュータンス菌や歯周病菌を殺菌します。

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バイオフィルムに負けない強い体を作る

高濃度ビタミンC点滴

高濃度ビタミンC点滴

コラーゲンの合成促進、活性酸素を消去し、酸化ストレスを減少させる結果、歯周病やインプラント周囲炎の予防や歯周組織を強化に有効です。

マイヤーズカクテル点滴

マイヤーズカクテル点滴

ビタミンB群を中心とするマイヤーズカクテル点滴は糖化を防ぐ抗糖化効果があり、劣化したタンパク質である糖化終末産物(AGEs)の生成を抑え、歯周組織の破壊を防ぎます。

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ふかさわ歯科クリニック院長 歯科医師 深沢一
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