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虫歯の進行速度と虫歯C1は削って詰める
or削らず再石灰化させ自然治癒?

皆様の健康をトータルサポート。

虫歯の進行速度は様々な条件が関与するので期間の限定はできません。

エナメル質の虫歯をC1と呼び、C1は「削らない」「治療しない」選択肢もあります。つまり、虫歯C1なら進行を止め、再石灰化させ自然治癒も可能です。

C1の虫歯なら江戸川区篠崎駅前の歯科医院で。

歯の表面に茶色や黒色に変色した部分が出来て、すぐに治療すべきかどうか悩んでいる方は多いと思います。

エナメル質表層の虫歯(CO )であれば、様々な方法を使い自然治癒が可能です。 一方、象牙質近くまで進行した虫歯(C1)では削って詰める治療が必要です。

虫歯の進行度合いを自分で判断するのは難しいでしょう。歯に黒や茶色の変色があれば、速やかに歯医者の受診をお薦めします。

目次


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虫歯の進行速度

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虫歯の進行速度は様々な要件が関与

[C1]から[C2]に虫歯が進行するまでの期間

[C1]から[C2]に進行するまでの期間は様々な要件が関与しています。従って、何ヶ月あるいは何年という決められた期間はありません。


エナメル質に出来た虫歯の進行速度は、象牙質まで進行した虫歯に比べると緩やかで、しっかりとした歯磨きによって進行をゆっくりとさせることも可能ですし、進行を完全に止める事も不可能ではありません。


[C2]は象牙質に達する虫歯です。

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虫歯の進行速度を左右する条件

[C1]から[C2]に虫歯が進行するまでの期間
[C1]から[C2]に虫歯が進行するまでの期間

エナメル質の虫歯が象牙質に達するまでの期間は個人差が極めて大きいのが特徴です。

虫歯の進行速度に関わる様々な要件

虫歯の進行速度は、下記に示すようにさまざまな要件が関与しているため 「COから C 1、あるいは C 1からC2に進行する期間は〇〇ヶ月です。」などと特定することはできません。

但し、エナメル質内に留まっているC1の虫歯と象牙質の中に入ったC 2の虫歯では、明らかにC2の虫歯の進行速度が早いことが分かっています。



フッ素使用の有無

赤ちゃんの頃から低濃度のフッ素(レノビーゴ)を使うことで第1大臼歯(6歳臼歯)の石灰化が進むことがわかっています。

フッ素を使わなかった6歳臼歯の多くは十分に石灰化されない状態で萌出します。そのため、特に咬合面の溝に急激な虫歯の進行が見られることがあります。

自宅で使うフッ素はフッ素入り歯磨き粉が最も使いやすいです。大人用では1450ppm のフッ素が入り、子供用では950ppm のフッ素が入っています。歯科医院では9,000ppmのフッ素塗布を行います。一か月に1回が理想的です。

また、6歳臼歯の溝の虫歯を起こさないためにシーラントという方法があります。

ミュータンス菌(虫歯菌)の感染

ミュータンス菌の感染の有無で虫歯の進行スピードは異なります。

プラークコントロール(歯磨きの状態)

歯磨きがしっかり出来ているかどうか、つまり歯垢(プラーク)の除去が確実に行われているかで虫歯の進行スピードに違いが出てきます。

キシリトールの使用の有無

キシリトールガムを日頃から噛んでいると虫歯の進行速度は一気に減少します。 毎日キシリトールガム100%を5粒噛むだけで虫歯の進行が止まるかもしれません。

MIペーストの使用

初期虫歯 CO、 C 1であれば MIペーストの使用で再石灰化が促進され虫歯の進行が停止する可能性があります。

その他の要件

ラクトバチラス菌の感染、唾液の性状(量と質)、食事の回数、歯並びの状態、口呼吸か鼻呼吸かなど様々な要因が関与しています。

厳密に調べるにはサリバテスト(唾液検査)を行うことで様々なデータを取得することが出来ます。

C1の虫歯は「削らない」「治療しない」選択肢もあり

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エナメル質の虫歯 [C1]の見た目

[C1]の虫歯の進行度

C1は、虫歯が歯の表層の組織・エナメル質にとどまっている状態です。



好発部位と色の特徴

通常、虫歯は歯の表面(エナメル質)から発生します。その中でも特に起こりやすい部位は以下の3ヶ所です。


C1の虫歯を見分けるポイントとして下記の様に茶色・黒色の変色が認められます。少し穴が開き出せば、C2の虫歯に近いC1かもしれません。


① 奥歯のかみ合わせの溝の部分のが茶色から黒く変色。


② 歯と歯の間が茶色から黒い。


③ 歯の付け根の部分が茶色から黒い。

虫歯の進行度合いC1の模式図
虫歯の進行度合いC1の模式図

奥歯の溝の部分から虫歯が発生し、エナメル質内にとどまっています。

虫歯の進行度合いC1の見た目
虫歯の進行度合いC1の見た目

歯の間や歯頚部(歯の付け根)に茶色に変色した C1が見られます。黄色~白っぽく変色した所はCOの虫歯です。


COはエナメル質の表層のみが脱灰したものです。



第一小臼歯にできた虫歯C1
第一小臼歯にできた虫歯C1

第一小臼歯の咬合面にできたC1です。表面は 茶色に変色して、エナメル質内部まで色の変化が認められます。

第1大臼歯の表側にできた虫歯C1
第1大臼歯の表側にできた虫歯C1

上顎第1大臼歯の頬側にできた虫歯C1です。白色から黄色に変色しています。 下顎第一大臼歯の変色はCOです。

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[C1]の虫歯では自覚症状は出ない

[C1]の虫歯では自覚症状は出ない

C1の虫歯では、痛みは起こりません

エナメル質には知覚神経が入って来ていません。そのため、 C1の虫歯では自覚症状が起こりません。

逆に、”痛みが起こらない”ということは知らぬ間に虫歯が進行してしまうことを意味します。

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[C1]の虫歯は削って詰める治療が必要か?

虫歯がエナメル質の表層に留まる場合(CO)

(CO)の虫歯は要観察歯と呼ばれ、必ずしも削って詰める治療が必要となることはありません。

様々な方法で再石灰化を起こして自然治癒させることが可能だからです。

虫歯が象牙質近くまで侵入した C1の場合

C1といっても、進行度に差があります。象牙質近くまで進行した C1のケースでは虫歯を削って詰める治療が望ましいでしょう。

一般的に歯と同じ白色のコンポジットレジンで充填します。

4

[C1]の虫歯を削る時の痛みはあるのか?

[C1]の虫歯を削る時、麻酔の必要は無し

[C1]の虫歯を削る時、麻酔の必要は無し

エナメル質には知覚神経が入っていません。そのため、 C1の虫歯を削っても痛みは起こりません。従って、麻酔の必要もありません。

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C1の虫歯を削って詰める治療の回数と期間

[C1]の虫歯を削ってコンポジットレジンを詰める治療の回数と期間

コンポジットレジンを詰める

イラストは小臼歯と大臼歯の隣接面に出来たC1です。虫歯を削ってコンポジットレジンを充填します。

回数と期間

イラストのように二本の虫歯であっても1日の治療で終了します。

複数本の虫歯がある場合には2日以上に分けて治療を行うこともあります。

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[C1]の虫歯を再石灰化させ、進行を止める方法

虫歯の再石灰化を促進するもの

C1の虫歯なら、必ずしも削って詰める必要はありません。下記の方法で再石灰化を促し、進行を止めることが可能だからです。ただし、絶対に虫歯が進行しないとは限らないので、歯科医院での定期的な観察は必要です。


1) フッ素…フッ素入り歯磨き粉での歯磨きやフッ素の洗口剤。フッ素歯磨き粉を僅かに指にとって直接C1部分に塗るのもOK。


2) キシリトール…ミュータンス菌の活動を抑制し、再石灰化を促す。


3)リカルデント…酸性を中和する働きがあり、再石灰化を促進。


殺菌消毒

1) 次亜塩素酸水…虫歯菌のバイオフィルムを破壊し殺菌。

フッ素の使用

フッ素の使用

キシリトールの使用

キシリトールの使用

リカルデントの使用

リカルデントの使用

次亜塩素酸水の使用

次亜塩素酸水の使用

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コンポジットレジン充填の費用

コンポジットレジン充填は保険適用

C1の治療は一般的にコンポジットレジン(光重合型レジン)で行われます。下記費用は3割負担の場合です。下記の金額以外にも初診料、再診料、レントゲン撮影料、各種指導料などが適宜加算されます。

種類 金額(税込み) ※単位:円
コンポジットレジン充填 複雑 : 930円、 単純:720円
※ 複雑とは歯と歯の間にある虫歯の充填が該当します。

初期虫歯なら削らずに自力で治せます。しかし、 C2の虫歯からC 3の虫歯への進行速度は早まります。歯の神経を抜くデメリットは、歯根破折、歯根嚢胞、フィステルの原因になります。虫歯を10年以上放置しても治療可能です。大人同士のキスで虫歯菌は感染します。など、虫歯について、こちらの記事に分かりやすくまとめています♪

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執筆者 院長 深沢一

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