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口腔癌の舌癌・歯肉癌の生存率・死亡率
初期口腔癌と口内炎の見分け方

皆様の健康をトータルサポート。

口腔癌は舌癌が最も多く、次いで歯肉癌。初期の舌癌と口内炎との見分け方は舌の側面が白くなったり、赤くなったら要注意。 歯肉癌は歯周病との鑑別が難しく手遅れになることも。
口腔癌患者数や死亡者数・死亡率など近年増加スピードが止まりません。
特筆すべきは、若い女性の口腔癌患者の増加です。

目次


口腔癌(がん)

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口腔癌とは

口腔に出来るすべての癌

口の中や唇に出来るすべての癌を口腔癌(がん)と呼んでいます。白板症(はくばんしょう)や紅板症(こうばんしょう)の様な前がん病変から癌に進展するものや前駆症状を伴わず、いきなり癌が発症するものがあります。

口腔癌の発生比率

日本人における口腔癌の発生比率は全癌の約1~2%程度です。

口腔癌の罹患者数/死亡者数

国立がん研究センターの統計によると、口腔・咽頭癌の罹患者数は男性約9,200人、女性3,200人、そのうち死亡した人数は男性:5,258人、女性:2,122人(2015年)で、男性が女性の約2倍以上になっています。口腔・咽頭癌の5年相対生存率は男性57.3%、女性66.8%で、女性の方が僅かに男性よりも生存率が高くなっています。

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口腔癌の発生場所ランキング

1,舌癌

日本では、舌癌が口腔がん全体の60%。

欧米では、唇や頬粘膜に発生するがんが多く、食生活やたばこなどの生活習慣の違いや人種的な遺伝的要素の違いではないかと考えられています。

2,歯肉癌

歯肉癌は、歯周病との鑑別が難しく歯周病の治療を続けてもなかなか直らない場合は、がんを疑う必要があります。

歯肉癌は進行しない見つけにくい特徴があります。

3,口腔粘膜癌

4,口底癌

5,口峡咽頭癌

6,唾液腺癌

7,顎骨癌

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口腔癌の死亡率

口腔癌の死亡率は年々増加

口腔癌の患者数ばかりでなく、死亡率・死亡者数も年々上昇し続けています。また、以前は余りいなかった若い女性の口腔癌患者の増加が目立っています。

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舌癌

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口腔癌の60%を占める舌癌の特徴

舌癌の写真画像

舌癌の90%は舌縁(舌の側面)に出来る

写真の様に舌癌の大部分は舌の側面に出来ます。次いで舌の裏面や舌尖部にも発生します。

舌癌の痛みなどの初期症状

舌癌の初期には痛みなどの自覚症状はほとんどありません。

ただし、舌を動かした時(食事中や会話中)などに舌の違和感や弱い疼痛を自覚することもあります。

舌癌の原因

明確な原因は特定されていませんが、前がん病変と呼ばれる白板症や紅板症との関連が指摘されています。

また、歯の尖った場所、虫歯によって出来た鋭利な場所、不適合な入れ歯が慢性的に舌を刺激することが誘因とも考えられています。

鹿児島大学大学院医歯学総合研究科顎顔面機能再建学講座の写真を引用しています。

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舌癌の進行スピードは猛烈に速い

舌癌は一旦癌化すると急激なスピードで大きくなる特徴がある

7月4日時点では白板症の様な前がん病変と思える臨床症状が、僅か24日後にははっきりと癌であると分るまでに大きくなりました。その2週間後の8月12日にはさらに大きくなっています。

口腔癌を疑ったら速やかに地域拠点病院へ

口腔粘膜が何らかの原因で癌になるまでには5年~10年とかなり長い時間が必要です。しかし、一旦癌になってしまうと、そのスピードは極めて早いのが特徴です。従って、”様子を見ましょう”ではだめなんです。

日頃から口の中を鏡で見るなりし、口腔粘膜の変化を観察していることも重要です。また、定期的に歯周病や虫歯のメンテナンスを歯科医院で受けていれば、歯科医によって異状を素早く発見出来る可能性が高まります。

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歯肉癌

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歯肉癌は進行してから分る

舌癌と歯肉癌の発見時のステージの比較

東京歯科大学の575名の口腔癌患者(舌癌、上下歯肉癌、頬粘膜癌、口底癌、硬口蓋癌、口唇癌)の中から舌癌と歯肉癌を比較したデータ

歯肉癌はステージ4で発見されることが最も多い

舌癌はステージ1で発見されることが多いのに対し、歯肉癌は、ステージ4になって発見されるケースが多いのがグラフから読み取れます。

歯肉癌の発見が遅れる理由

歯肉癌は、歯周病との鑑別が難しく、一般開業医が歯周病と診断して治療を進めても治らないので大学病院に紹介されるケースが多いためです。

口腔癌(がん)と口内炎との見分け方

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前がん病変(見分け方の参考に)

前がん病変とは

人間の体の臓器には常に「がん」が発生するリスクがあります。ある臓器に正常な状態とは明らかに異なる癌が発生しやすい細胞が出現すれば、これを「前がん病変」と言います。口腔内では、白板症(はくばんしょう)と紅板症(こうばんしょう)が挙げられます。

また、口の中に潰瘍やびらんが出来たら速やかに歯科クリニックを受診することをお薦めします。

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歯茎が白くなる白板症(はくばんしょう)

白板症の写真

日本人では白板症が最も発生しやすい場所は歯肉です。次いで舌、頬粘膜の順になっていますが、それ以外の場所でも発生します。痛みを全く感じない為、本人が自覚する事もなく歯科医院の受診の際に発見されることがほとんどです。

この白斑はこすっても取れることは無く、形態も様々で、少し盛り上がったものや平坦なもの、しわ状のものなどがあります。男性と女性の比率は男性が約2倍で、50歳台になって発現する頻度が最も高いです。

原因ははっきりと解っていませんが、長期間何らかの物(合わない入れ歯、虫歯などの歯牙の尖った所、不良補綴物)によって刺激された場所に発生することが多く、喫煙者では更に発生リスクが高いことが知られています。

白板症が癌に移行する割合は、日本においては、約6~9%、欧米では、5~17%となっています。

治療法は、外科的切除が最も有力です。白板症は必ずしも癌になるわけではないので、広範囲に渡っている場合には、切除は難しく予後観察ということもあり得ます。

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歯茎が赤くなる紅板症(こうばんしょう)

紅板症の写真

写真は、上顎口蓋歯肉に発生した紅板症です。境界のはっきりした鮮紅斑が認められた典型的なケースです。

この紅板症は自覚症状を伴うことがほとんどで、熱いものや辛いものがしみるといった刺激痛を伴うのが特徴です。

男女差はほとんど無く、50歳以上で見られるようになります。

細胞の変異の程度は白板症よりもはるかに強く、癌に移行するケースが約40%とかなり高い確率になっています。ただし、紅板症のケースは白板症に比べると、はるかに頻度は低いと言えます。

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舌癌と口内炎との違い

舌に出来た口内炎の写真

左写真は、舌に出来た口内炎です。一般に口内炎と言えば、左写真の様なアフタ性口内炎を指すことが多いです。

アフタ性口内炎は直径2~10mmの楕円形の潰瘍です。接触痛があり再発を繰り返します。通常は1~2週間程度で治癒します。歯科医院では、ステロイド軟膏のケナログ軟膏の処方が一般的です。

口内炎は、アフタ性口内炎以外に潰瘍性口内炎、壊疽性口内炎、カタル性口内炎の4つに大別されます。

東京医科大学口腔外科学分野の写真を引用しています。

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