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【過剰歯の抜歯手術は子供の時に!】
正中離開(すきっ歯)を作る正中過剰歯

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過剰歯の中で最も頻度が高い正中過剰歯は、永久歯の正中離開(すきっ歯)を作る原因となり、子供時代に抜歯する事が望ましい。

大人になるまで放置した逆性正中過剰歯は、鼻腔近くまで移動しやすく抜歯が困難になることもあります。

■ 高校生です。上の前歯の裏に2本過剰歯が生えてきました。気持ち悪いだけで歯並びに影響はなさそうです。放置しても大丈夫でしょうか?

■ 7歳の子供の前歯に過剰歯が二本見つかりました。1本の大人の歯は斜めに生えてきており、もう一本は埋まったままの状態です。 友人のお嬢さんは過剰歯の手術を総合病院に2泊3日入院して全身麻酔下で行ったとのこと。近くの歯医者で抜いても大丈夫なのか少し不安です。

大人の歯並びが悪くなる事は分かっていても、小さな子供が骨に埋まった過剰歯を抜歯することが出来るのか不安ですよね。

ここでは、過剰歯の特徴や正中離開(すきっ歯)を引き起こす正中過剰歯の抜歯、費用などについて解説します。

目次


過剰歯とは正常な歯の本数よりも多い歯のこと

1

過剰歯の特徴

過剰歯の問題点

永久歯の正常の歯の本数は28本(親知らずを含めれば32本)です。これより多い余分な歯のことを過剰歯と言い、永久歯に発生しやすく乳歯では殆どありません。

痛みが無いため放置されがちですが、歯並びに影響があったり、過剰歯が邪魔して歯磨きが上手く出来ないためプラークコントロール不良になり、虫歯や歯周病の原因になりやすいことが問題です。

矯正治療を行う際に過剰歯があると正しく並ばないため、事前に抜歯の必要があります。

萌出状態

萌出状態は骨の中に埋まった埋伏過剰歯が約7割です。萌出方向が正常な順正過剰歯は、歯茎から萌出する可能性が高く抜歯は容易です。一方、鼻の方を向いた逆性過剰歯では骨に埋まったままになります。また、水平に埋まる水平過剰歯も同様です。

埋伏過剰歯は、歯列不正などが原因で来院した時にパノラマエックス線写真等で発見されることが多いです。

原因

歯は顎骨の中で歯胚と呼ばれるものから発生します。外傷などによって強い力が加わった場合、歯胚が分裂してしまう。遺伝的要因が関与しているなど諸説があります。しかし、明確な原因は特定されていません。

好発部位

上顎の前歯
過剰歯の98%は上顎の前歯に発生します。特に中切歯の間の過剰歯を正中過剰歯と呼びます。次いで下顎の前歯部、小臼歯部、20歳を超えた大人では、上下顎の親知らずの後方などです。

過剰歯が鼻腔近くに存在すると鼻に生える事もあり得ます。また、鼻腔内に存在する過剰歯もあり、耳鼻咽喉科や口腔外科が共同で抜歯にあたることもあります。

形態

正常な歯の形に近いものから萎縮した歯の形に見えないものまで様々です。

過剰歯が生える割合

過剰歯の発生頻度は1~3%で、男女比では約3対1です。7~8割が1本だけの過剰歯で、2本3本と増えるに従い発生比率は下がります。

多発性過剰歯

稀に数100本と生えてくる多発性過剰歯がありますが、原因ははっきりしていません。

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正中離開の原因となる正中過剰歯

前歯の隙間の例
子供の上顎前歯に起こった正中離開

正過剰歯が骨の中に埋まった状態で存在することが原因で起こった正中離開のケース。

前歯のすきっ歯の原因に

写真のように前歯の間に隙間が出来ることがあります。その原因の多くが正中過剰歯です。

正中過剰歯をそのままにしておくと歯列不正の原因となるばかりか、歯並びに影響を与えないまでも、両前歯の根が吸収(生理的に短くなっていく現象)を起こしたりもします。

子供の時に抜歯を行えば、正中離開は自然と閉鎖することが多いです。しかし、大人になって正中過剰歯の抜歯を行っても、矯正治療をしない限り歯列は治りません。

両前歯の歯根が完成した時点(7歳くらい)で過剰歯の抜歯を考えるのが良いでしょう。


みにくいアヒルの子の時代

上顎中切歯間に少し隙間を空けて萌出することは正常です。この時期を”みにくいアヒルの子の時代”と呼びます。側切歯が萌出する力で次第に正中離開は閉じてきます。しかし、正中過剰歯があると正中離開はそのままで閉じることはありません。

3

プラークコントロール不良となる下顎奥歯の過剰歯

下顎の奥歯(小臼歯)の過剰歯
奥歯(小臼歯)の過剰歯
プラークコントロール不良を起こす奥歯の過剰歯

下の奥歯(大臼歯と小臼歯)との間に萌出した過剰歯。

永久歯列の歯並びには影響与えていないものの矢印で示した所に歯垢(プラーク)が残りやすく、虫歯や歯周病になりやすい場所が出来ています。

上下の噛み合わせに関与していないため、抜歯するのが適当と考えられます。

過剰歯の抜歯手術

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子供の正中過剰歯のレントゲン画像

正中過剰歯の逆性過剰歯のレントゲン画像
完全埋伏した逆性過剰歯

6歳の子供の上顎前歯がなかなか萌出せず、歯の間に隙間が出来ていることを主訴として来院しました。

レントゲンを撮ると鼻腔に向いて埋伏している正中過剰歯が確認出来ます。過剰歯に接した中切歯の歯根は未完成の状態です。

歯根の完成を待って抜歯する予定となりました。

8歳時の正中過剰歯のレントゲン画像
8歳時の正中過剰歯

8歳時点で、正中過剰歯に隣接する中切歯の歯根がほぼ完成したので抜歯をすることになりました。

このまま逆性埋伏過剰歯を放置すると鼻の近くまで移動してしまい、抜歯が極めて困難になることがあります。

この時点でも正中離開は残っています。

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完全埋伏した正中過剰歯の抜歯手術

完全埋伏した正中過剰歯の抜歯手術の画像
完全埋伏した正中過剰歯の抜歯

内側の歯茎を切開剥離した状態で、手術時間は約1時間です。過剰歯の抜歯は日帰り手術が一般的です。


全身麻酔で抜歯することも

治療中泣いてしまい治療に非協力的な恐怖心の強い子供は、大学病院などの口腔外科で全身麻酔下で手術することがあります。入院期間は2泊3日が多いようです。

過剰歯の抜歯の方法

■ 部分麻酔で行う抜歯手術の手順

注射の痛みを和らげるため粘膜に表面麻酔を行います。次に浸潤麻酔の注射を打ちます。

抜歯部位が完全に麻酔されたことを確認後、口蓋粘膜(前歯内側の歯茎の粘膜)を歯列に沿って切開し骨から剥がします。

過剰歯の周囲の骨を削除して抜歯できるようにします。抜歯が終わったら口蓋歯肉を元の位置に戻し、縫合して手術終了です。

抜歯後ほとんどのケースで腫れ、痛みが出るので、抗生物質と痛み止めの投与を行います。

約1週間後に抜糸を行います。

3

抜いた後の正中埋伏過剰歯

正中埋伏過剰歯を抜いた後の拡大画像
正中埋伏過剰歯を抜いた後の拡大画像

歯冠部は犬歯の様な形をしています。まだ十分に歯根は形成されていません。

■ 矮小歯の形をした過剰歯

過剰歯は正常の歯の形に近いものから委縮して小さくなったものまで様々な形があります。

過剰歯の生える方向は、正常方向、逆方向あるいは水平方向など様々です。

4

抜歯手術の費用

過剰歯の抜歯手術は保険適用

内容 保険点数
骨性完全埋伏過剰歯 過剰歯が完全に骨の中に埋まっている場合 1,050点
正常に萌出した過剰歯 前歯と奥歯で点数が異なる 前歯:150点
奥歯:260点

※ 正中過剰歯で完全に骨の中に埋伏している場合の抜歯点数は1,050点です。従って、3割負担の場合の抜歯費用は3,150円になります。※ 麻酔費用は含まれます。

さらに、初診料、再診料、処方箋料、レントゲン撮影料などがかかります。薬は投薬内容により費用が異なりますが、薬局に支払う必要があります。

全身麻酔下での抜歯の費用は、親知らずの抜歯の費用を参照して下さい。全身麻酔で親知らず4本を同日に一括抜歯する費用よりも少し安くなります。

過剰歯の抜歯のご相談は

ふかさわ歯科クリニック院長 歯科医師の深沢一

執筆者 院長 深沢一

日本口腔インプラント学会専門医・指導医の山崎裕が担当

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