

診療メニュー:歯周病関連
喫煙に比例し悪化する歯周病や癌!
受動喫煙の被害対策は世界最低レベル
皆様の健康をトータルサポート。
喫煙本数・ブリクマン指数に比例し悪化する歯周病や癌。タバコは嗜好品ではなく「死向品」、本人の健康問題だけではなく、受動喫煙による周りの人々へ与える健康被害は社会的問題です。
ニコチン依存症は病気なので保険が適用され、様々な禁煙のメリットがあります。…
診療メニュー:歯周病関連
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喫煙本数・ブリクマン指数に比例し悪化する歯周病や癌。タバコは嗜好品ではなく「死向品」、本人の健康問題だけではなく、受動喫煙による周りの人々へ与える健康被害は社会的問題です。
ニコチン依存症は病気なので保険が適用され、様々な禁煙のメリットがあります。…
タバコは1本吸ったからと言ってすぐに人体に悪影響を与えるものではありませんが、一日20本を10年間吸い続けると明らかに何らかの悪影響を与えるものです。
歯科口腔領域においては、歯肉の繊維化という現象が起こります。本来、毛細血管が歯茎の中に沢山入り込み歯周病菌と戦う白血球を供給しています。しかし、歯茎の繊維化が進むと毛細血管は少なくなり、供給される白血球の量が少なくなり、歯周ポケット内で炎症が進行すると考えられています。
と同時に、歯茎の繊維化により歯周組織に炎症が起こっているにもかかわらず、出血しづらくなることや、重度歯周病になるまで痛みが起こり辛いことなどから自覚症状が出づらく、手遅れになるケースをよく見ます。
仮に、初期の段階で歯周病と診断され治療(スケーリング・ルートプレーニング)を開始しても、タバコを吸い続けると歯周病の治療に対し歯周組織はほとんど反応せず、なかなか改善に向かいません。
左は非喫煙者、右は喫煙者です。
喫煙者の口腔内ではニコチン等の物質によりビタミンCが破壊され、メラニンが合成されて歯肉が黒ずんできます。歯面はタールの影響で歯に「ヤニ」が沈着して、歯ブラシではなかなか取りにくい状態になります。
喫煙者の口腔がん発生率は非喫煙者の2.9倍、咽頭癌では32.5倍にも達します。
禁煙したらすぐに歯周病が改善する訳ではありません。
喫煙本数/ブリクマン指数が高いほど歯周病が改善するまでの期間が長くなります。
ブリクマン指数が400程度の場合、禁煙をしてから歯周病の改善効果が顕著に現れるまでに5年ほどかかります。
※もちろん歯周病の治療を歯科医院で行うという前提です。
ブリクマン指数(BI指数)とは、一日当たりの平均喫煙量(本数)×喫煙した年数で算出される喫煙指数のことです。
がんの発生頻度はブリクマン指数に比例すると言われています。
産業医科大学 大和浩教授によるPM2.5とタバコとの関係の解説。PM2.5の厚生労働省の環境基準は、1年間平均15μg /㎡以下、且つ1日の平均35μg/㎡以下と定めています。また、外出を自粛するなど注意喚起を行う目安を70μg/㎡と定めています。
分煙されている喫茶店のPM2.5の濃度を測定したところ、喫煙席が700μg/㎡で、これは北京の最も悪い状態とほぼ同じです。一方、禁煙席でも70μg/㎡を超えていて、禁煙席の意味を成していないということができます。出典:職場の禁煙対策
禁煙でストレスが減る。⇒本来タバコはストレスを解消しません。ニコチン切れのストレスが解消されるだけです。
受動喫煙の害は軽い。⇒受動喫煙が原因で死亡する人は年間15,000人。タバコの煙は主流煙より副流煙の方が有害。
分煙にすれば大丈夫。⇒喫煙後しばらくは肺の中に残る煙の成分を排出するので分煙では受動喫煙は防げません。
アイコス(加熱式タバコ)なら問題ない。⇒アイコスの有害性は9割減の嘘。アイコスは、発癌物質などの有害成分を多く排出し、受動喫煙は生じます。
飲食店の売り上げが減る。⇒アメリカ・ニューヨーク州・ワシントン州、スイス、アルゼンチン、イギリスなど海外の飲食店で禁煙を実施しても売り上げは減らないばかりか、むしろ禁煙によって売り上げが増加しています。
約4000種類の化学物質、約200種類の有害物質(ニコチン、活性酸素、一酸化炭素)、70種類以上の発癌物質。
有害性が過少評価されているのが問題です。
血管収縮作用により心筋梗塞・脳梗塞の原因になります。依存性・習慣性があり止められなくなります。
タールは発癌性物質の代表的なもので、肺や気管に付着して真っ黒にし、働きを悪くします。
血液中のヘモグロビンにくっついて、酸素を運ぶ能力を悪化させます。特に脳の働きが低下します。
以下写真は、ウサギにタバコの煙を鼻から2秒間吸わせた時の耳の細い血管の変化の様子です。
有害性が過少評価されているのが問題です。国立保健医療科学院(旧 国立公衆衛生院)より
たばこを吸うと心臓の筋肉に栄養を送る冠動脈は閉塞し、心臓病(心筋梗塞)を起こしやすくなります。心筋梗塞は大変死亡率の高い病気です。日本循環器学会禁煙推進委員会より
喫煙は、動脈硬化により血管収縮を促進させ心筋梗塞、狭心症を増加させます。また、肺気腫や結核などによる呼吸機能の低下も顕著に増加します。
喫煙は口腔咽頭癌、喉頭癌、肺癌、歯周病、喘息、 COPD(慢性気管支炎、肺気腫)、脳卒中、虚血性心疾患、妊娠の異常(早産や低出生体重児出産)、乳幼児突然死症候群などの様々な疾患を引き起こします。日本循環器学会禁煙推進委員会より
タバコを吸う人特有の顔つきを「スモーカーズフェイス」といいます。年齢に比較し、
アメリカ国立がん研究所は、長期の少量喫煙と死亡との関連を調査する為に、アメリカ国立衛生研究所(NIH)が行った食事と健康に関する疫学調査に参加した成人に対して6,6年間追跡調査し、亡くなった37,331人の喫煙本数を解析したグラフです。
1日1本未満の喫煙本数でも吸わない人に比べ死亡のリストが1.64倍に跳ね上がります。つまり、節煙ではあまり意味がなく、完全に禁煙することが求められます。
タバコの生存率をイギリスで男性医師34,499人を対象に1,951年から40年間追跡した調査結果です。
喫煙習慣があると無い人に比べ、明らかに生存率が悪くなるのです。 60歳ぐらいを境にはっきりと違いがでてきます。外国のデータですが、喫煙者にはショックなデータです。
ヘビースモーカーの死亡年齢の中央値はちょうど70歳です。別の言い方をすると60歳の人が10年以内に死亡する確率は50%以上だと言えます。
タバコを吸っていない時のタバコ先端温度は300~400度です。タバコを吸い込むときにはタバコの先端の温度は900度にも達する為、発癌物質も分解されます。厚労省健康ネットより
主流煙に対する副流煙の比率
■ ジメチルニトロソアミン:19-129倍
■ ホルムアルデヒド:6-121倍
■ アンモニア:46倍
■ 一酸化炭素:4.7倍
■ カドミウム:.6倍
■ タール:3.4倍
■ ニコチン:2.8倍
厚生労働省の調査で受動喫煙による死亡者は年間15,000人と推計されています。受動喫煙は、肺癌や脳卒中、SIDS(乳幼児突然死症候群)などに因果関係があるとされています。
喫煙者が吐き出した息(呼気)にも大量の有害物質が含まれているのです。呼気の中の有害物質は、吸った後30分以上経っても排出され、周囲の空気を汚染します。
ベランダや換気扇の下でたばこを吸っているから安心だと思うのは大きな間違いです。
父親が乳児と同室でタバコを吸った場合、乳幼児突然死は8倍を超えています。
家族に喫煙者がいる場合、受動喫煙によって乳児の尿からニコチンが検出されることがわかっています。
産業医科大学の大和浩教授編集 喫煙後しばらくは煙の成分を呼出している動画。
アメリカがん協会の研究で PM2.5が10μg/立方メートル増えると、全死亡率で6%、心臓や肺疾患の死亡率では9%、肺癌死亡率は14%増えることが示されています。
1995年に飲食店でのタバコの規制が導入されたアメリカ・カリフォルニア州の規制導入前後の10,000店舗当たりの売り上げの比較です。その他の増加要因を考慮しても規制は飲食店の売り上げにほとんど影響ないことがわかります。
日本においても、国民の8割以上はたばこを吸いません。飲食店を禁煙化しても、売り上げに影響は無いと考えるのが妥当です。
禁煙をすれば、歯肉の血流は数日~数週間で改善します。歯肉の黒ずみも時間はかかりますが徐々に本来のピンク色に戻ります。禁煙は歯周病治療の最も有効な対策の一つです。ヘビースモーカーだった方でも禁煙すると疾患のリスクは確実に減少し、治療効果は上がり始めます。
■ 20分後 手の体温が正常にまで上昇。
■ 8時間後 血液中の酸素が正常値に戻る。
■ 24時間後 心臓発作のリスクが減り始める。
■ 48~72時間後 ニコチンが完全に抜ける。
■ 数日から数週間後 歯肉の血液が正常値に戻る。
■ 二週間~3週間後 肺機能が30%アップし歩行が楽になる。
■ 1年後 血栓症や心臓発作のリスクが半減する。
■ 5年後 肺癌のリスクが半減する。
■ 10年後 口腔ガン、咽頭ガンのリスクが減少する。
脳の神経細胞は細長い繊維状の形で、それぞれの神経細胞が結合する部分で神経伝達物質を放出することによって神経回路が形成されます。タバコ吸うと数秒で肺から吸収されたニコチンは血流にのって脳に届きます。ニコチンがα4β2ニコチン性アセチルコリン受容体に結合する事で快感をつかさどるドーパミンの大量分泌が起こります。
しかし、ニコチンの血中濃度は約30分で低下し、ドーパミンの枯渇状態が起こります。そのため不快感・イライラ感(離脱状態)を覚えるようになります。 そこでまた、たばこを吸いたくなるというサイクルが作られます。
タバコを吸う習慣が長くなると、通常の神経伝達物質の放出能力が低下しています。タバコをやめることを決意し、ニコチンの供給がなくなると、神経回路は正常に働かず禁断症状が起こるため、なかなかタバコをやめられないというのが理由です。
日本循環器学会 あなたにも出来る禁煙ガイドより転載。
ニコチン依存症は病気です。病気なので保険適応となります。最近では若年者への適用拡大も行われました。 治療法はニコチンガムやニコチンパッチを使用する方法、または禁煙内服薬・バレニクリン(商品名:チャンピックス)を服用する方法などがあります。後者は心疾患や脳梗塞の既往があるケースに使いますが、効果が現れるのに約1週間かかります。 また喫煙習慣により心理的依存を起こすためカウンセリングも併用されます。
禁煙の専門家(禁煙外来)の全国のリストが掲載されています。
執筆者 院長 深沢一
東京都江戸川区、千葉県から来院多数、
都営新宿線篠崎駅から徒歩1分のふかさわ歯科クリニック
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