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歯周病の原因は感染症と思い込んでいませんか?
そんな単純ではないVAN DYKE理論

皆様の健康をトータルサポート。

歯周病・歯槽膿漏・歯肉炎の原因は、単なる歯周病菌の感染ではなく歯周組織の細胞環境の問題であり、それを全身的な視点(ストレス、糖質の過剰摂取、ブラキシズム/歯ぎしり、マグネシウム・オメガ3系脂肪酸の摂取不足、カルシウムの過剰摂取)で捉え、対処法を…

歯周病・歯肉炎の原因

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歯周病を起こす原因菌による感染症

歯周病菌によるバイオフィルムの形成

歯周病(歯槽膿漏)・歯肉炎も虫歯と同じ感染症です。歯周病を起こす原因菌は様々あります。それらの細菌群を媒介するのがプラーク(歯垢)です。 歯や歯茎にプラークが付いていないこと、あるいは歯石がついていないことが歯周病を起こさないためには重要です。


プラークは歯ブラシで落とすこと(プラークコントロール)が出来ますが、歯石は石のように硬く、歯や歯根にしっかりとこびりついている為、歯ブラシで落とすことはできません。


歯石は歯周病を引き起こす原因と考えられがちですが、歯石それ自体は歯周病を引き起こすものではありません。プラーク(歯垢)の格好の住みかとなるため、そのままにしておくと細菌が増殖してしまいます。そのために定期的に歯科クリニックで歯石除去を行わなくてはなりません。


ただ、歯石の沈着は個人差があるため、頻繁に取らなくてもよい場合もあります。 つまり歯周病の管理は自分自身で行うことが80%残りの20%が歯科医院において行うこと。といってもいいと思います。

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喫煙による歯周組織の障害

タバコによる歯肉の繊維化

タバコによって歯肉の繊維化が起こり、毛細血管から歯周ポケット内への白血球の供給が不十分となります。歯周組織の細菌に対する抵抗力が減少し、歯周病になるというものです。

喫煙による歯肉の繊維化が白血球の供給を減少させる。
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歯にかかる強すぎる力(咬合性外傷)

咬合性外傷とは

「歯軋り」や「くいしばり」などが代表的で分りやすいと思いますが、それ以外にも歯を何本か喪失し、入れ歯などを入れずに長期間噛んでいると、特定の歯に過剰な力がかかることがあります。この過大な力によって歯槽骨が破壊される現象が咬合性外傷です。


常に上下の歯を接触させているTCH(歯牙接触癖)でも咬合性外傷は起こるものと考えられます。


歯軋りをしていない正常な状態とは

食事以外の時は上下の歯は接触せずに、第一大臼歯のところで2mmほどの隙間がある状態が正常です。 このことを安静位空隙と呼んでいます。

ブラキシズムとは

① クレンチジング

無意識に歯を噛み締めたり、食い縛ること。


② グライディング

上下の歯をギシギシと擦り合わせること。


③ タッピング

歯をカチカチと素早く合わせること。

ブラキシズムによる歯のすり減り

ブラキシズムにより下顎の前歯がかなりすり減っています。この患者さんは奥歯にも同様にかなりのすり減りが認められました。

感染抑制から宿主強化(炎症抑制)へ

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VAN DYKE理論

2012年 AAP(米国歯周病学会) Dr. Thomas Van Dyke教授が提唱


■ 歯周病が単なる歯周病菌による感染(bacterial infection)という考え方から、炎症(inflammation)を引き起こす宿主であるというもの。→歯周病は感染症ではない為、これまでの感染症対策治療は誤りである。


■ 歯周病は歯周組織の細胞環境に問題がある。→細胞環境にはマグネシウムとオメガ3系脂肪酸不足が原因。


Dr. Thomas Van Dyke教授略歴

ボストン大学歯周病科教授からSocranskyやHaffajeeらのバイオフィルム研究で世界的にも有名なForsyth(フォーサイス)研究所へ。

感染抑制から宿主強化(炎症抑制)の時代へ

従来の歯科治療の基本は「感染抑制」のみにフォーカスされていました。「感染抑制」の基本はプラークコントロールとバイオフィルムの破壊であり、それらのことを中心に研究・治療が行われて来ました。

「全身疾患や体質、ストレス、生活習慣などの口腔以外の要素に原因があり、歯周病が発生しうる」ということに着眼しない限り治療効果は限定的であり、口腔に限局した治療だけでは原因療法にならないといえます。

炎症抑制の方法

■ 高濃度ビタミンC点滴療法、マイヤーズカクテル点滴療法

■ 生活習慣の改善

■ 腸内細菌環境の改善

■ 栄養サプリメント療法

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歯周病の原因 (1) 糖質・砂糖の過剰摂取

炭水化物・糖質を過剰摂取すると

糖質や砂糖の過剰摂取により、脂肪細胞から炎症性物質が分泌され免疫力の低下が起こったり、グルコーススパイクにより血管内皮細胞の障害が起こり、動脈硬化及び糖尿病を引き起こすことなどで、歯周病が発症・増悪するという考え方。

歯科疾患と全身の関係。糖質の過剰摂取→運動不足やレプチン分泌→脂肪細胞の巨大化→動脈硬化(アディポネクチン、PAI-1)、血圧(アンジオテンシンノーゲン)。インシュリン抵抗性(TNF-α、レジスチン)→糖尿病
            脂質代謝(LPL,CETP)、性腺機能(アンドロゲン、エストロジェン)、炎症を免疫(LI-6、アディプシン)→免疫力低下→歯周病菌感染(LPS,グラム陰性菌内毒素)→歯周病。砂糖摂取→グルコーススパイク→微小血管循環障害→糖尿病→歯周病。グルコーススパイク→Dentinal Fluid Transport逆流→虫歯

糖質の過剰摂取と砂糖の摂取が歯周病や虫歯に深く関与していることが分かります。

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1日の適正な糖質量は

1日の適正な糖質量=基礎代謝量kcal×0.15=□g


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カーボカウントに便利な食品別糖質量ハンドブック

    CARBO COUNT(カーボカウント)で低炭水化物食
  • ■ ビタミン C 消費量低下
  • ・尿細管にてビタミン Cの再吸収→歯周病予防。
  • ・ビタミンC不足はアミノ酸合成阻害、コラーゲン合成不全→歯周組織破壊。

  • ■ インシュリン消費を減らす
    ・インシュリン分泌量の低下→ナトリウムの再吸収の低下により血圧の低下 。

  • ■ 脳の活性化
    ・脳はケトン体を代謝出来るハイブリットエンジンなので糖は必要ない。どうしても必要な場合はアミノ酸から糖を合成出来る。

  • ■ 脂肪細胞から分泌する悪玉サイトカインの減少
    ・→歯周病の予防
  • ■ プラークの減少
    ・→歯周病の予防
食品別糖質量ハンドブック 監修 江部康二
2-3

糖質コントロールの注意事項

■ 食事の食べる順番(野菜から食べて最後に炭水化物)

■ 低GI値の炭水化物を食べる。(GI値が60以上の炭水化物は避ける)

■ 急激な糖質コントロールは網膜の血管の損傷を起こしやすく眼底出血の危険があります。同時に、腎症の発症リスクも伴います。血糖値の高い糖尿病の患者さんは要注意です。


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歯周病の原因 (2) マグネシウムの摂取不足

超高濃度マグネシウム

マグネシウムの効用

■ マグネシウムは、天然のカルシウム拮抗剤(降圧剤)としての役割を果たします。カルシウムとナトリウムの過剰な細胞内への流入と蓄積を防ぎます。(カルシウムは血管を収縮させます。)
■ マグネシウム不足はインシュリン抵抗性を引き起こします。(2型糖尿病予防に効果大)
■ 中性脂肪の改善に役立つ。
■ 不整脈を抑えて急性心筋梗塞を予防。
■ 歯周病・口内炎の改善。
■ 骨粗しょう症の予防と改善。
■ 尿路結石の予防(シュウ酸カルシウムの結晶化を防ぐ)。
■ 神経の興奮を鎮め、ストレスを解消する。
■ 偏頭痛の予防と治療。
■ 血液サラサラ効果。
■ 筋肉の痙攣を抑える(こむら返り)。
■ 慢性疲労の改善。

※注意
マグネシウムは便秘薬としてもつかわれる為、お腹が緩くなりがちです。最初は3滴から始めてください。

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歯周病の原因 (3) オメガ3系脂肪酸(αリノレン酸)の摂取不足

オメガ3系脂肪酸の亜麻仁油

アメリカで20歳以上の9,180人の成人を調べた研究では、オメガ3系脂肪酸の摂取量が高いグループほど歯周病になりにくい結果が得られています。

オメガ3系脂肪酸(αリノレン酸)の効用

■ 血圧低下。
■ がんの予防。
■ 血栓の予防。
■ 歯周病の予防と改善
■ 中性脂肪の減少。
■ アレルギーの予防。
■ 抗炎症作用。
■ 抗うつ作用。
■ 認知症の予防。

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オメガ3系脂肪酸を多く含む食品

オメガ3系脂肪酸を多く含む銀鱈
DHA
  • ・魚油食品、タラ、ニシン、サバ、サケ、イワシ、ナンキョクオキアミ。
オメガ3系脂肪酸を多く含むサケ
EPA
  • ・魚油食品、肝油、ニシン、サバ、サケ、イワシ、ナンキョクオキアミ。
オメガ3系脂肪酸を多く含むえごま油
亜麻仁油・えごま油
  • ・ αリノレン酸などの不飽和脂肪酸。
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脂肪酸の分類

■ 飽和脂肪酸

バター、ラード、ショートニング、マーガリン、ココナッツオイル
※ショートニングやマーガリンの中には動脈硬化を引き起こすトランス脂肪酸が多く含まれている為、摂取を控える必要があります。


■ 不飽和脂肪酸

① 一価不飽和脂肪酸-オメガ9(オレイン酸)
オリーブオイル、キャノラー油、ひまわり油、ピーナッツ油、パーム油、紅花油


② 多価不飽和脂肪酸-オメガ6(リノール酸)
コーン油、大豆油、ごま油、くるみ油、アーモンド油、紅花油


③ 多価不飽和脂肪酸-オメガ3(リノレン酸)
亜麻仁油、イワシ、サンマの油(DHA・EPA)シソ油、エゴマ油

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歯周病の原因 (4) ドライマウス(口腔乾燥症)

還元型コエンザイムQ10

ほとんどのドライマウスの原因は薬剤の副作用です。薬剤以外にも「味の素」のグルタミン酸ナトリウム(MSG)。

ドライマウスの対策・改善法

■ 断薬や減薬を考える。不必要な薬の投与が横行している現実。
■ 味の素の使用を中止。
■ 水分の補給。
■ ナトリウム・カリウムのミネラルバランスを整える。
ナトリウム(食塩)を減らし、カリウムの多い食材(昆布、ワカメ、ひじき、パセリ、こんにゃく等)などをバランスよくとる。→細胞内液と細胞外液の適切な関係を保つ。
■ リラックスした日常生活→自律神経が安定。交感神経優位な生活はドライマウスを招く。
■ コエンザイムQ10。
還元型CoQ10の抗酸化作用が口腔内の健康の維持・増進に寄与することが期待されます。


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歯周病の原因 (5) カルシウムの過剰摂取

■ 「命の食事(Food for Life)」Neal Barnard,MD著 

カルシウムん多く取った所で、ホルモンをだまして骨を作らせることはできません。建設作業員に余分なレンガを運ばせた所で、ビルが設計されたものより大きくならないのと同じです。ほとんどの人にとって重要なのはカルシウムを多く摂る事ではなく、骨からカルシウムが失われるのを防ぐことです。過剰なカルシウムは不要な場所に沈着します。これを異所性石灰化と言います。


■ カルシウムの過剰摂取の問題点

① 口腔内が石灰化しやすい。→歯石の沈着。

② 顎骨の脆弱化及び骨吸収の促進。
カルシウムは意識して摂取しないことが重要です。

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カルシウムの摂取量と骨粗鬆症との関係

カルシウムの摂取量と骨粗鬆症との関係

カルシウムの摂取量が多いスウェーデン、ニュージーランド、アメリカでは、骨粗しょう症により大腿骨頸部骨折が起きやすいことがわかります。一方で、カルシウムの摂取量が少ない香港では骨折が少なくなっています。

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動物性タンパク質の摂取量と骨粗鬆症との関係

動物性タンパク質の摂取量と骨粗鬆症との関係

動物性タンパク質の摂取量が多いノルウェイ、スウェーデン、デンマークでは、骨粗しょう症により骨折が起きやすいことがわかります。一方で、動物性タンパク質の摂取量が少ない南アフリカ現地人、パプアニューギニア、シンガポールでは骨折が少なくなっています。

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