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歯茎が下がり出血、歯周ポケットからの膿、
歯がグラグラの症状が 出たら歯肉炎・歯周病・歯槽膿漏かも

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歯周病の初期は歯肉炎という状態です。歯肉炎は歯茎の腫れや出血が僅かにある程度です。重度の歯周病になると歯がグラグラし、歯茎が痩せて歯周ポケットから膿が出たりします。手遅れになる前に歯周病の治療をすると歯茎が下がることもありますが、歯周病の症状は治まります。…

歯周病(歯槽膿漏)・歯肉炎の進行と症状の変化

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歯肉炎(軽度歯周病)

歯肉炎の模式図 仮性ポケットが形成され、プラークが付着した状態でした歯茎に炎症が起こる
ステップ1

歯肉炎(軽度歯周病)の症状

歯周病の始まりは、プラークの歯面への付着により歯肉の発赤、腫脹、出血が起こります。これは歯肉に限局した炎症で歯肉炎と呼ばれています。歯肉炎では歯周ポケットが3mm以内で、歯槽骨の破壊は起こっていません。この歯肉炎の段階でブラッシングや歯周治療により、付着したプラークや歯石を除去することで、完全に健康な状態に治癒します。

歯肉炎では、痛みが起こる事はなく、歯周病特有の歯がグラグラするという症状も起こりません。歯周病が「静かに進行する病気」と言われるのも自覚症状がほとんど無いからです。

この状態を放置すると、中程度歯周病へと進行していきます。

歯肉炎の口腔内写真

歯肉炎(軽度歯周病)の歯茎の状態

左の写真は軽度歯周病(歯肉炎)の症例です。 歯茎が赤っぽく炎症を起こしています。

歯肉には仮性ポケットが形成され、その中にプラークの付着が起こります。 この歯茎の状態でリンゴをかじったらきっと血が出ることでしょう。

歯肉炎はほとんど自覚症状が無いとはいえ、そのサインは少しだけあります。例えば、家族から口臭を指摘される。朝起きた時に口の中がネバネバする。歯と歯の間に隙間が出来てきた等が諸症状です。

歯肉炎は歯ブラシがうまくできていない小学生高学年くらいの年齢から見られます。 また、矯正治療をしている時、矯正器具により歯ブラシが不十分の場合にもよく見かけます。

歯肉炎のレントゲン写真

歯肉炎(軽度歯周病)のレントゲン写真

上記口腔内写真のレントゲン写真です。歯根を支える歯周組織(骨)の状態は正常です。歯周病菌の進入が歯肉部で止まっているからです。

この状態で進行を食い止める必要があります。一旦骨が溶けると、歯周外科による治療をしない限り骨は元に戻らないからです。

歯周病と歯槽膿漏と違うもの?

歯槽膿漏とは歯周ポケット(歯肉溝)から膿(うみ)が出ている状態を指します。歯周病と同じ意味として使用されることもありますが、歯周病の病態の1つを指して言っているものです。「歯槽膿漏」は病名ではないため、歯科医の間では歯槽膿漏という呼び方はほとんどなくなりました。

現在では新聞やテレビなどにおいても歯周病という用語が用いられるようになっているため、歯槽膿漏という言葉自体いずれ消えていく運命にあると思います。

2

中等度歯周病(歯槽膿漏)

中等度歯周病・歯槽膿漏の模式図 4ミリ以上の歯周ポケットがあり、プラークや歯石の沈着が起こっている。骨の破壊が僅かに進んでいる。
ステップ2

中等度歯周病(歯槽膿漏)の模式図

歯周ポケットが4mm~7mmで、骨の破壊(歯根を支えている骨が溶けている)が起こっている状態。歯周ポケット内では細菌の増殖に伴って感染及び、炎症が歯周組織深部に進行しています。そして、歯槽骨のみならず歯根膜、セメント質の破壊も伴っています。


自覚症状は歯肉炎に比べ、はっきりと現れ始め「歯茎の腫れが強く起こる」「歯肉から出血する」「歯周ポケットから膿が出る」といった症状が出てきます。 しかし、長年煙草を吸っている方は、必ずしもこの様な症状が出るとは限らず、気がつかないうちに病状が進行し、重度歯周病へ移行しているケースもよく見られます。


中等度歯周病(歯槽膿漏)の口腔内写真

中等度歯周病(歯槽膿漏)の口腔内写真

写真は中等度に進行した症例です。 歯茎が赤っぽく、炎症を起こし腫れています。

歯周ポケットには、多量の歯垢や歯石が付着しています。この様なケースでは、細菌の代謝産物が口臭の原因になることもあります。

また、この状態から適切なプラークコントロールが行われたり、歯科医院での治療がなされると歯肉が下がり歯根の露出が起こることがあります。それに伴って知覚過敏が起きたりもします。

中等度歯周病まで病状が進行すると歯肉炎のように完全な健康な状態に戻ることはほとんどありません。

現在では、破壊された歯周組織(歯根膜や歯槽骨)の再生が可能になっています。垂直性骨吸収に症例は限られますが、「リグロス」という治療薬が保険適用となったのは朗報です。


中等度歯周病(歯槽膿漏)のレントゲン写真

中等度歯周病(歯槽膿漏)のレントゲン写真

レントゲン写真では歯周病菌が歯周ポケットから徐々に歯周組織の深い部分へと進み、炎症を起こしながら骨を溶かしている様子が写っています。上記軽度歯周病(歯肉炎)のレントゲンと比較してみてください。歯根を支えている骨の高さが減少しているのが分かります。

歯を前後左右に指で押してみると、僅かに揺れ始めるのがこのころからです。

3

重度歯周病 (歯槽膿漏)

重度歯周病・歯槽膿漏の模式図
ステップ3

重度歯周病(歯槽膿漏)の模式図

歯周ポケットが6mm~8mm以上で、歯槽骨の破壊がかなり進んでいる状態。

重度歯周病では、歯や歯根に多量の歯垢や歯石が付着し、歯周組織の破壊が相当に進んでいます。そのため歯肉は大きく腫れ上がり、少し歯ブラシをしただけでも出血し、歯周ポケットからは大量の膿が出てくるといった症状が現れます。

ここまで歯周病が進行するまでには何度か痛みや歯茎の腫れ、消退を繰り返しているものですが、虫歯に比べるとその痛みは比較的弱く、重度歯周病だと気づいた時にはすでに手遅れになっていることもしばしばです。

重度歯周病(歯槽膿漏)の口腔内写真 歯茎が痩せ歯根に大量の歯石が付着。

重度歯周病(歯槽膿漏)の口腔内写真

下の前歯の裏側の口腔内写真は、重度の歯周病の症例で、歯茎が痩せて大量の歯石が付いているのが確認出来ます。

歯周病菌が病的な歯周ポケットから歯周組織の深部への進入が更に進み、骨が溶け歯茎の後退が著しく(歯茎が下がらずに腫れた状態のままである場合もあります)、歯がグラグラの状態になってきます。骨の支えの少なくなった歯は食物を噛む時の力に耐えられなくなり、柔らかいものしか食べられなくなります。

動揺をきたした歯は、移動して歯列不正(歯並びが悪くなる)の原因ともなり、最終的には歯は自然と抜けてしまいます。

重度歯周病(歯槽膿漏)のレントゲン写真

重度歯周病(歯槽膿漏)のレントゲン写真

レントゲン写真の中央の歯は、歯を支える骨が溶けてほとんどなくなっています。

骨の支えを失った歯は、前後左右に揺れるばかりではなく、上下にも揺れます。 そのため、噛むと痛くて食事が困難になります。

ここまで進行すると歯を残すことは不可能で、抜歯を余儀なくされます。

4

歯周病(歯槽膿漏)・歯肉炎の自己チェック

下記の項目に一つでも該当する様なら歯周病の可能性が高いです。

◎ 鏡で歯茎の形をチェック

① 歯と歯の間の歯茎が腫れぼったく丸い形をしている。手で歯茎に触るとブヨブヨした感じでペロンとめくれる。(健康な歯茎は三角形状で歯と歯の間を埋めている。)

② 歯肉が痩せて下がり、歯が長くなったように見える。

◎ 起床時の口の粘りや膿が出る

① 起床時に口の中がネバネバした感じがある。(就寝中に口腔内細菌が増殖し、それに対抗するために白血球が増加します。白血球のネバネバ感が口腔内に残るためです。

② 朝起きた時枕に膿のようなものがつく。膿が出てきたら重度歯周病と考えても良いでしょう。

◎ 歯茎から出血する

① ブラッシング時に出血する。

② リンゴをかじると血が混じる。

◎ 口臭がある

① 家族から口臭があると指摘される。(歯周病の場合は自分の口臭を自覚することはほとんどありません。)

② 下の第一大臼歯と第二大臼歯との間にデンタルフロスを入れ、その匂いを嗅いで見ます。特有な嫌な匂いがしたら要注意です。

◎ 食事中の異常

① 硬いものだと噛みにくいと感じる。

② 歯と歯の間に食物が挟まりやすい。

歯周病(歯槽膿漏)・歯肉炎の自己チェック
5

歯周病(歯槽膿漏)の動く進行図

歯周病(歯槽膿漏)の動く進行動画
動画

歯周病(歯槽膿漏)が進行する動画

健康な歯の状態から、徐々に歯茎は赤く腫れあがり、そして歯槽骨とともに下がってきます。(左写真のように) しかし、歯茎が下がらず歯槽骨だけが吸収を受けている場合の方が一般的で、しかも、その方が重症になりやすいです。なぜなら、自覚症状が明確に現れていないので、歯周病を放置してしまいがちだからです。

歯周病とはそれ単体でも恐ろしい病気ですが、その他の様々な全身の病気(心臓病や糖尿病など)を引き起こす原因となることがだんだんわかってきています。 そうならないためにも、普段からの正しいブラッシングと、歯科医院における定期的な検診が大切です。

歯周病(歯槽膿漏)・歯肉炎の検査法

1

プローブによる歯周ポケットの深さの測定

プローブによる歯周ポケット測定
歯周ポケット測定
  • ・歯周ポケット測定:ポケット(歯肉溝)の深さを測定します。2~3mm以下が正常です。
  • ・この症例ではプローブを歯周ポケットに入れて測定すると6mmあり、僅かの出血があります。
歯周ポケットの深さを測定する機器 プローブ
プローブ
  • ・3ミリ刻みで目盛りがあるプローブという器具で歯周ポケット(歯肉溝)の深さと出血の有無を測ります。
歯槽骨の吸収 写真のレントゲン写真
写真のレントゲン
  • ・レントゲンで見ると第2小臼歯の手前側の骨が著しく溶けているのがわかります。
    (レントゲン写真の上からプローブを当てて比較した写真)

歯周ポケットって何?

歯周ポケットとは歯と歯茎との間にある歯肉溝という溝のことです。その溝は、歯の全周にわたって存在しています。正常な歯周ポケットは深さが1~2mm です。歯周ポケット内には細菌の集合体である歯垢(プラーク)や歯石がたまりやすく、適切なブラッシングがなされなければ、歯周ポケット底部が炎症により破壊され、次第に深くなっていきます。或いは、歯茎が腫れ歯冠側の方に増殖し、歯周ポケットが深くなる場合もあります。(その場合、歯と歯の間の歯肉はぺろんとめくれたような状態になります。)または、その両方が同時に起こって歯周ポケットが深くなり歯周病(歯肉炎の状態)の進行へと繋がっていきます。

仮性ポケットって何?

歯肉炎で歯茎が腫れて盛り上がった状態になると歯肉溝が深くなり、歯周ポケットの深さが3mm以上になる事があります。これを仮性ポケットと呼びます。

2

プローブによる歯周ポケットからの出血の測定

歯周ポケットからの出血
歯周ポケットからの出血
  • ・少し触れただけで左上6番の歯茎からの出血があります。
  • ・この症例ではプローブをポケットに入れるとかなりの出血が認められます。
正常な歯周ポケット
正常な歯周ポケット
  • ・3ミリ以下の歯周ポケットでは、ほっとんどの場合出血は認められません。
プロービングによる歯周ポケットからの出血
歯周ポケットからの出血
  • ・プロービングにより歯周ポケットからの出血があるケース。
    (出血があるということは、歯周ポケット内に炎症がある証拠です。)
3

歯の動揺度(グラグラ度合い)の測定

ピンセットで歯をつまんで歯のグラグラ度合いをチェック
歯の動揺度をチェック
  • ・ピンセットで歯をつまんで動きをチェックします。歯周病の進行とともに歯の動揺は増す傾向にあります。
  • ・歯は、健康な状態であっても、わずかに動揺します。これを生理的動揺と呼びます。
  • ・歯槽骨と歯根の間には、厚みが50ミクロンの歯根膜という結合組織が介在しており、強い衝撃を上手に受け止めるクッションの役割を果てしています。
歯に架かる様々な力の模式図
歯に架かる様々な力
  • ・歯には様々な力が加わります。それらの力がいろいろな条件の中で歯を弱めるように働くと、歯周病になりやすくなります。
  • ・異常な咬合力によって生じる歯周組織の障害を、咬合性外傷といいます。歯の動揺を増す要因として、この咬合性外傷があります。
歯の動揺を増す要因の模式図
歯の動揺を増す要因
  • ・噛み合わせが悪い。
  • ・歯ぎしりがある。
  • ・残っている歯が少ない。
  • ・奥歯ですりつぶすように噛む人。
  • ・無意識に食いしばる人。

歯の動揺度~Millerの分類

  • ① 0度
    生理的動揺 0.2mm以内
  • ② 1度
    唇舌方向にわずかに動揺 0.2~1mm
  • ③ 2度
    唇舌方向に中等度に動揺  1.0~2.0mm 近遠心方向にわずかに動揺
  • ④ 3度
    唇舌、近遠心方向に動揺 2mm以上 歯軸の方向にも動揺

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