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10代や20代の若さで重度歯周病!
手遅れ症状が出た歯でも抜かないで治す治療法

皆様の健康をトータルサポート。

歯周病の末期的症状は歯槽骨が完全に溶けてしまった状態です。手遅れ四大症状は、咬合痛、強い動揺、歯茎の腫れ、歯茎からの出血などです。

10代や20代の若さで重度歯周病になる侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)がありますが、3mm以上の歯槽骨が残っていれば歯周外科と併用するリグロスや高濃度ビタミンC点滴で歯を抜かずに治療が出来ます。

重度歯周病の症状

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歯周病の手遅れな症状とは

手遅れな歯周病の症状の写真
抜歯以外の選択肢がない歯周病の末期症状

指で歯を揺すると上下左右に動きます。噛んだ時に歯がグラグラして強い痛みが出るため食事が取れません。

写真の様に歯茎が大きく腫れ、歯周ポケットからの出血が認められます。

歯周病が手遅れになると歯槽骨の吸収が進み歯の動揺が起こります
レントゲン検査で歯周組織の大きな破壊

レントゲンを撮ると歯槽骨が根尖近くまで吸収しています。つまり、歯根を支える骨が無くなってしまっているわけです。

また、歯根全体に歯石の付着が認められ歯周病菌を含むバイオフィルムが形成されています。

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歯周ポケットの検査

末期症状の重度歯周病
末期症状の重度歯周病

歯周ポケットが10mm以上

歯周病の末期症状で決定的な要因は、歯根の周りの骨が殆ど溶けた状態です。

歯周ポケットの深さを検査(プロービング)してみるとプローブの先端は歯根の先端近くまで届いてしまいます。

プロービングの深さは10mmを超えています。

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重度歯周病の4大末期症状

1) 強い咬合痛

上下の歯を少し接触させただけでも強い痛みが出て噛むことが出来ない。

2) 上下に歯が動揺する

歯の動揺は、歯周病の初期症状では左右に動きますが、重度歯周病では上下に動くようになります。

3) 歯茎の強い腫れと膿

歯茎が大きく腫れて黄色い膿が出てきます。

4) 歯茎からの出血

歯ブラシなどの刺激が無くても自然に出血します。

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重度歯周病になるまでの経過

歯周病であることに気づかず重症化

歯周病は、歯や歯根に多量の歯垢(プラーク)や歯石が付着し、歯周組織(歯槽骨、歯根膜、セメント質など)の破壊が進む病気です。

歯周病の進行とともに、歯周ポケットは深くなり歯周病菌主体のバイオフィルムが形成されます。

重度歯周病に症状が進行すると、歯周病菌から出される毒素により歯肉は炎症を起こし大きく腫れ上がり、少し歯ブラシが触れただけでも出血し、歯周ポケットからは大量の膿が出てくるといった症状が現れます。

この様な症状が現れるまでには何度か痛みや歯茎の腫れなどの急性症状が起こり、消退を繰り返すことが一般的です。

虫歯の痛みに比べると歯周病の痛みは比較的弱く、重度歯周病だと気づいた時にはすでに手遅れになっていることもあります。

歯槽骨の支えを失った歯は咬合力に耐えられなくなり、柔らかいものしか食べられなくなります。

動揺をきたした歯は、容易に移動して歯列不正(歯並びが悪くなる)の原因ともなり、最終的には歯は自然と抜けてしまうか、痛みに耐えられずに歯科医院で抜歯をすることになります。

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重度歯周病でも抜かなくて良い条件とは?

1) 完全な歯石除去が可能

重度歯周病では10mm以上ある歯周ポケットの深部に付着した歯石を除去出来るかが条件になります。

例えば、大臼歯の重度歯周病では、歯根が3本以上あるため歯石除去用の器具が歯根分岐部まで届かないため完全な歯石除去が不可能な場合があります。

2) 確実なプラークコントロール

歯周治療により歯周ポケットが3mm以内に浅くなることが理想的ですが、深い状態のままなかなか浅くすることが出来ないケースがあります。

歯周ポケット内のバイオフィルムを破壊して細菌量を可能な限り少なくするプラークコントロールが必要となります。

歯周ポケットのセルフケアの方法として歯周ポケットに向け歯ブラシの毛先を差し込むようにして歯磨きをするバス法が適しています。

3) 歯科医院での定期的なメンテナンス

深い歯周ポケットがあると歯磨きだけでのプラークコントロールでは不十分です。

歯科医院においてPMTCエアフローなどのディブライドメント、歯石除去などを3ヶ月に一度の定期的な処置が必要になります。症例によっては毎月行うのが理想的です。

重度歯周病でも歯槽骨が3mm以上残存していれば保存が可能
残っている歯槽骨が3mm以上あれば残すことが可能
長期予後を可能にする最低条件

歯周ポケットが仮に10mm以上あっても歯根先部を支える歯槽骨が3mm以上残っていれば、抜歯をせずに残すことが可能です。

歯根の長さが解剖学的に元々長い犬歯などはこの条件に該当することが多いです。

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10代や20代の若さで重度歯周病!侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)

侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)とは

侵襲性歯周炎の罹患率は、0.05~0.1%と低いですが、歯垢(プラーク)や歯石の沈着は見られないのに13~15歳頃から30代の若さにもかかわらずに発症して、深い歯周ポケットが形成され急激な歯槽骨の破壊が起こります。

特に前歯と第1大臼歯周辺の歯槽骨に著しい骨吸収が顕著となり、歯が突然動揺することで自覚することが多いです。

宿主側の因子として遺伝による好中球(白血球の一種)の走化能低下が原因と考えられています。

また、Red Complex( P.g. 菌、 T.d. 菌、 T.f. 菌)やA.a菌などの歯周病菌の感染が主たる原因菌ではないかという説がありますが、解明には至っていません。


子供に強い口臭がある場合

毒性の強い歯周病菌の増殖が起こっている侵襲性歯周炎では口臭の発生も起こりえます。強い口臭がある子供は同疾患が原因となることもあります。

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30代の重度歯周病の症例

歯肉の裂開が顕著な30代の重度歯周病の症例写真
症例1

歯肉の裂開が認められる重度歯周病

四大末期症状のどれもが顕著に現れていませんが、重度の歯周病となっている症例です。下の前歯の歯肉の裂開が極端に進んでいます。歯周病の治療を進めると同部位の歯肉が相当程度下がることが予想されます。

また、歯と歯の間に大量のプラークと歯石が沈着しているのが認められます。

ここには示していませんが、レントゲン写真上では歯槽骨の破壊が6mm~8mmほどとなっています。

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大量の歯石が付いた重度歯周病の症例

大量の歯石が付いた重度歯周病の症例
症例2

重度歯周病で歯がグラグラになっている症例

下の前歯の裏側の口腔内写真は、重度の歯周病の症例で、歯茎が痩せて大量の歯石が付いているのが認められます。

歯周病菌が病的な歯周ポケットから歯周組織の深部への進入が更に進み、骨が溶け歯茎の後退が著しく(歯茎が下がらずに腫れた状態のままである場合もあります)、歯がグラグラの状態になっています。

この症例では歯石除去を行ってメンテナンスに入っています。

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歯槽骨の吸収が著しい重度歯周病の症例

歯槽骨の吸収が著しいレントゲン写真
症例3

歯槽骨の吸収が著しいレントゲン写真

レントゲン写真の⇒で示した歯は、歯を支える骨が溶けてほとんどなくなっています。

骨の支えを失った歯は、前後左右に揺れるばかりではなく、上下にも揺れます。 そのため、噛むと痛くて食事が困難になります。(ただし、この歯はブリッチの真ん中の歯なので、両隣の歯に支えられて自覚症状が出ていません。)

歯周病原因菌の検査

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位相差顕微鏡による歯周病原因菌の像

位相差顕微鏡による歯周病菌の像
位相差顕微鏡像

歯垢(プラーク)中の様々な細菌とは

位相差顕微鏡によって歯垢(プラーク)を観察すると運動性桿菌(写真)、カンジダ菌、トレポネーマ、トリコモナス、歯肉アメーバといった様々な細菌が生息していることがわかります。

ただし、位相差顕微鏡では細菌を同定することはできません。

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歯周病原因菌のリアルタイムPCR検査

歯周病菌のリアルタイムPCR検査
歯周病菌の検査

PCR検査とは

歯周病を引き起こす細菌は、口腔内に数百種類存在しています。その中でもより毒性の高いものが複数種類存在していることがわかっています。

PCR検査は検出したい細菌の遺伝子配列だけを増幅させる技術のことです。細菌固有の遺伝子配列を見つけ出すことで、どの細菌が存在しているかを高い精度で検査することが可能です。


検査の方法

歯周ポケットから検体採取

PCR検査の方法はいたって簡単です。歯周ポケット内にペーパーポイントを差し込んで歯周病原因菌を採取します。検査時間は3分ほどで終了です。

採取した検体を検査会社に送り判定します。

歯周病三大菌種

Red Complexとは

歯周病菌の中で最も毒性の強い3菌種( P.g. 菌、 T.d. 菌、 T.f. 菌)を「Red Complex (レッドコンプレックス)」と呼んでいます。これらの総量が歯周病の重症化に強く影響を及ぼしていると言われています。

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リアルタイムPCR検査の費用

歯周病菌のリアルタイムPCR検査は保険適用外です。

対象菌種 検査料金(税別)
3菌種
( P.g. 菌、T.d. 菌、T.f. 菌)
11,000円
5菌種(P.g. 菌、T.d. 菌、T.f. 菌、A.a菌、F.n菌) 16,000円
1菌種(P.i.菌) 7,000円
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歯周病菌の種類と特徴

菌種1

Porphyromonas gingivalis(P.g.菌)-ポルフィロモナス・ジンジバリス

特に歯周ポケットの最深部に繁殖して重症化した成人性歯周炎の病巣から検出されます。動脈硬化症糖尿病早産の原因になると言われています。

菌種2

Treponema denticola(T.d. 菌)-トレポネーマ・デンティコーラ

・歯周ポケット内で繁殖する約60種類のらせん状菌の中で最も頻繁に検出される菌です。歯周病の重症化と関連していますが、ジスロマック(抗生剤)で比較的容易に除菌されやすい菌です。

菌種3

Tannerella forsythensis(T.f. 菌)-タンネレラ・フォーサイシア

・重度歯周病で歯周組織の破壊が激しく進んだ部位で頻繁に検出されます。難治性歯周炎の指標として重要な菌種です。

菌種4

Aggregatibacter actinomycetemcomitans(A.a菌)-アグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス

・重度歯周病の歯槽骨が破壊された歯周ポケットから高率よく検出されます。Red Complex (レッドコンプレックス)の3菌種よりも検出量は少なく検出されることが多いです。

菌種5

Fusobacterium nucleatum(F.n菌)-フソバクテリウム・ヌクレアタム

・歯垢(プラーク)形成及び他の細菌と共凝集してしてバイオフィルムを形成するのに中心的役割を担っています。ジスロマック(抗生剤)が極めて効きにくい菌です。悪臭の原因になる酪酸を産生し、口臭の原因菌の一つです。

菌種6

Prevoterlla intermedia(P.i.菌)-プレボテラ・インターメディア

女性ホルモンを餌とする細菌です。妊娠時に増加する女性ホルモンの影響で発症する妊娠性歯肉炎の原因菌です。

重度歯周病を抜かないで治す治療法

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歯周組織再生療法

リグロスによる歯周組織再生療法
リグロスによる歯周組織再生療法

歯周ポケット内を綺麗にした後にリグロスを填入します。

破壊された歯槽骨や歯根膜を再生

歯槽骨の破壊が進んだ重度歯周病のケースでも歯周外科(フラップオペレーション)の後にリグロスを填入する事によって失った歯槽骨と歯根膜の再生が可能になります。

保険適用なので気軽に治療を受けることが出来ます。ただし、すべてのケースに適用出来るわけではなく、垂直性の骨吸収であることが条件です。

またプラークコントロール不良のケースでは、適用出来ません。

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高濃度ビタミンC点滴

高濃度ビタミンC点滴
高濃度ビタミンC点滴

活性酸素を消して酸化ストレス減らすことで、体内から歯周組織を強化して歯周病を治します。

歯周組織を強化する方法

歯周組織を破壊する原因は、歯周ポケット内に存在する細菌群です。その細菌群に対して生体の抵抗力を強化することで歯周病なりにくい歯周組織にします。

破壊された歯周組織を改善するにはコラーゲンの合成が必要です。コラーゲン合成に不可欠なのが十分なビタミンCです。

高濃度ビタミンC点滴とリグロスを併用する事で歯周組織の速やかな改善が望めます。

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ふかさわ歯科クリニック院長 歯科医師の深沢一

執筆者 院長 深沢一

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