

診療メニュー:歯周病関連
【重度歯周病の手遅れ症状とは】
30代で末期症状が出ても抜かない治療法
皆様の健康をトータルサポート。
歯周病の手遅れ症状は「歯茎が大きく腫れる」「歯茎から出血や膿が出る「噛むと強い咬合痛がある」「上下に歯が動揺する」など。
歯科で歯周病末期症状の判定には歯周ポケット検査やレントゲン検査です。重度歯周病を抜かない治療法は歯周組織再生療法や高濃度ビタミンC点滴など。
都営新宿線「篠崎」駅徒歩1分。
03−3676−1058東京都江戸川区篠崎町7-27-23-千葉銀行3F
診療メニュー:歯周病関連
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歯周病の手遅れ症状は「歯茎が大きく腫れる」「歯茎から出血や膿が出る「噛むと強い咬合痛がある」「上下に歯が動揺する」など。
歯科で歯周病末期症状の判定には歯周ポケット検査やレントゲン検査です。重度歯周病を抜かない治療法は歯周組織再生療法や高濃度ビタミンC点滴など。
写真の症例では歯周病の手遅れの症状が明確に見て取れます。
術者が指で軽く歯を揺すると上下左右に動き、プカプカした状態になっていいるのが確認出来ます。
食物を噛んだ時に歯がグラグラして強い痛みが出るため食事が取れないとの訴えがありました。
この症例では歯茎が大きく腫れ、歯周ポケットからの出血が認められます。
写真の様に歯茎が大きく腫れます。複数歯に渡って広範囲に腫れることもあります。
腫れた歯茎の中には、大量の膿が溜まっています。また、歯周ポケットから自然出血が見られます。
歯磨きをすれば出血し、リンゴなどを噛めば血が混じります。
末期的症状の歯周病の症例をレントゲン撮影すると歯槽骨が根尖近くまで吸収しています。つまり、歯根を支える骨が無くなってしまっているわけです。
当然、歯を支える骨が無くなっているわけですから、硬い物を噛むことは出来なくなります。
また、イラストの様に歯根全体に歯石の付着が認められ歯周病菌を含むバイオフィルムが形成されています。
歯根の周りを取り囲んでいる歯根膜に炎症が起こっているため、上下の歯を少し接触させただけでも強い痛みが出て噛むことが出来ない。
従って、硬いものはおろか、柔らかいものでも痛くて食べられないため、まともな食事が取れません。
歯の動揺は、歯周病の初期症状では左右に動きますが、重度歯周病の末期になると上下に動くようになります。
大末期症状は顕著に現れていませんが、重度歯周病となっている症例です。下の前歯の歯肉の裂開が極端に進んでいます。歯周病の治療を進めると同部位の歯茎は、相当程度下がることが予想されます。
また、歯と歯の間に大量のプラークと歯石が沈着しているのが認められます。
ここには示していませんが、レントゲン写真上では歯槽骨の破壊が6mm~8mmほど進んだ状態になっています。
歯周病は、歯や歯根に多量の歯垢(プラーク)や歯石が付着し、歯周組織(歯槽骨、歯根膜、セメント質など)の破壊が進む病気です。
歯周病の進行とともに、歯周ポケットは深くなり歯周病菌主体のバイオフィルムが形成されます。
重度歯周病に症状が進行すると、歯周病菌から出される毒素により歯肉は炎症を起こし大きく腫れ上がり、少し歯ブラシが触れただけでも出血し、歯周ポケットからは大量の膿が出てくるといった症状が現れます。
この様な症状が現れるまでには何度か痛みや歯茎の腫れなどの急性症状が起こり、消退を繰り返すことが一般的です。
虫歯の痛みに比べると歯周病の痛みは比較的弱く、重度歯周病だと気づいた時にはすでに手遅れになっていることもあります。
歯槽骨の支えを失った歯は咬合力に耐えられなくなり、柔らかいものしか食べられなくなります。
動揺をきたした歯は、容易に移動して歯列不正(歯並びが悪くなる)の原因ともなり、最終的には歯は自然と抜けてしまうか、痛みに耐えられずに歯科医院で抜歯をすることになります。
下の前歯の裏側の口腔内写真は、重度の歯周病の症例で、歯茎が痩せて大量の歯石が付いているのが認められます。
歯周病菌が病的な歯周ポケットから歯周組織の深部への進入が更に進み、骨が溶け歯茎の後退が著しく(歯茎が下がらずに腫れた状態のままである場合もあります)、歯がグラグラの状態になっています。
この症例では歯石除去などの歯周基本治療を行った後、歯槽骨の支えが余りない状況であっても歯周組織の状態が安定しているのでメンテナンスに入っています。
重度歯周病でも重症化予防処置を定期的に行うと、歯周病が悪化せずに健康な状態を維持出来ます。
侵襲性歯周炎の罹患率は、0.05~0.1%と低いですが、歯垢(プラーク)や歯石の沈着は見られないのに13~15歳頃から30代の若さにもかかわらずに発症して、深い歯周ポケットが形成され急激な歯槽骨の破壊が起こります。
特に前歯と第1大臼歯周辺の歯槽骨に著しい骨吸収が顕著となり、歯が突然動揺することで自覚することが多いです。
宿主側の因子として遺伝による好中球(白血球の一種)の走化能低下が原因と考えられています。
また、Red Complex( P.g. 菌、 T.d. 菌、 T.f. 菌)やA.a菌などの歯周病菌の感染が主たる原因菌ではないかという説がありますが、解明には至っていません。
毒性の強い歯周病菌の増殖が起こっている侵襲性歯周炎では口臭の発生も起こりえます。強い口臭がある子供は同疾患が原因となることもあります。
レントゲン写真の⇒で示した歯は、歯を支える骨が溶けてほとんどなくなっています。
骨の支えを失った歯は、前後左右に揺れるばかりではなく、上下にも揺れます。 そのため、噛むと痛くて食事が困難になります。(ただし、この歯はブリッチの真ん中の歯なので、両隣の歯に支えられて自覚症状が出ていません。)
歯周病の末期症状で決定的な要因は、歯根の周りの骨が殆ど溶けた状態です。
歯周ポケットの深さを検査(プロービング)してみるとプローブの先端が歯根の先端近くまで届いてしまいます。
プロービングの深さは10mmを超えています。
写真のレントゲン画像では、矢印で示した所の歯槽骨の吸収が根尖近くまで進んでいます。
レントゲンでは、手遅れの症状の一歩手前と診断出来ます。
レントゲン撮影には当該部位のみを撮影するデンタルレントゲンと口の中全体の状態を把握するためのパノラマレントゲンの2種類があります。
重度歯周病では10mm以上ある歯周ポケットの深部に付着した歯石を除去出来るかが条件になります。
例えば、大臼歯の重度歯周病では、歯根が3本以上あるため歯石除去用の器具が歯根分岐部まで届かないため完全な歯石除去が不可能な場合があります。
歯周治療により歯周ポケットが3mm以内に浅くなることが理想的ですが、深い状態のままなかなか浅くすることが出来ないケースがあります。
歯周ポケット内のバイオフィルムを破壊して細菌量を可能な限り少なくするプラークコントロールが必要となります。
歯周ポケットのセルフケアの方法として歯周ポケットに向け歯ブラシの毛先を差し込むようにして歯磨きをするバス法や歯の間に歯ブラシの毛先を差し込むようにして歯磨きをするつまようじ法が適しています。
重度歯周病で深い歯周ポケットがあると自分自身で行う歯磨きだけでのプラークコントロールでは不十分です。
歯科医院においてPMTCやエアフローなどのディブライドメント、歯石除去などを2ヶ月~3ヶ月に一度の定期的な重症化予防処置が必要になります。重症症例では毎月行うのが理想的です。
歯周ポケットが仮に10mm以上あっても歯根先部を支える歯槽骨が3mm以上残っていれば、抜歯をせずに残すことが可能です。
歯根の長さが解剖学的に元々長い犬歯などはこの条件に該当することが多いです。
位相差顕微鏡によって歯垢(プラーク)を観察すると運動性桿菌(写真)、カンジダ菌、トレポネーマ、トリコモナス、歯肉アメーバといった様々な細菌が生息していることがわかります。
ただし、位相差顕微鏡では細菌を同定することはできません。
歯周病を引き起こす細菌は、口腔内に数百種類存在しています。その中でもより毒性の高いものが複数種類存在していることがわかっています。
PCR検査は検出したい細菌の遺伝子配列だけを増幅させる技術のことです。細菌固有の遺伝子配列を見つけ出すことで、どの細菌が存在しているかを高い精度で検査することが可能です。
PCR検査の方法はいたって簡単です。歯周ポケット内にペーパーポイントを差し込んで歯周病原因菌を採取します。検査時間は3分ほどで終了です。
採取した検体を検査会社に送り判定します。
歯周病菌の中で最も毒性の強い3菌種( P.g. 菌、 T.d. 菌、 T.f. 菌)を「Red Complex (レッドコンプレックス)」と呼んでいます。これらの総量が歯周病の重症化に強く影響を及ぼしていると言われています。
対象菌種 | 検査料金(税別) |
---|---|
3菌種 ( P.g. 菌、T.d. 菌、T.f. 菌) |
11,000円 |
5菌種(P.g. 菌、T.d. 菌、T.f. 菌、A.a菌、F.n菌) | 16,000円 |
1菌種(P.i.菌) | 7,000円 |
特に歯周ポケットの最深部に繁殖して重症化した成人性歯周炎の病巣から検出されます。動脈硬化症や糖尿病、早産の原因になると言われています。
・歯周ポケット内で繁殖する約60種類のらせん状菌の中で最も頻繁に検出される菌です。歯周病の重症化と関連していますが、ジスロマック(抗生剤)で比較的容易に除菌されやすい菌です。
・重度歯周病で歯周組織の破壊が激しく進んだ部位で頻繁に検出されます。難治性歯周炎の指標として重要な菌種です。
・重度歯周病の歯槽骨が破壊された歯周ポケットから高率よく検出されます。Red Complex (レッドコンプレックス)の3菌種よりも検出量は少なく検出されることが多いです。
・歯垢(プラーク)形成及び他の細菌と共凝集してしてバイオフィルムを形成するのに中心的役割を担っています。ジスロマック(抗生剤)が極めて効きにくい菌です。悪臭の原因になる酪酸を産生し、口臭の原因菌の一つです。
女性ホルモンを餌とする細菌です。妊娠時に増加する女性ホルモンの影響で発症する妊娠性歯肉炎の原因菌です。
歯槽骨の破壊が進んだ重度歯周病のケースでも歯周外科(フラップオペレーション)の後にリグロスを填入する事によって失った歯槽骨と歯根膜の再生が可能になります。
保険適用なので気軽に治療を受けることが出来ます。ただし、すべてのケースに適用出来るわけではなく、垂直性の骨吸収であることが条件です。
またプラークコントロール不良のケースでは、適用出来ません。
活性酸素を消して酸化ストレス減らすことで、体内から歯周組織を強化して歯周病を治します。
歯周組織を破壊する原因は、歯周ポケット内に存在する細菌群です。その細菌群に対して生体の抵抗力を強化することで歯周病なりにくい歯周組織にします。
破壊された歯周組織を改善するにはコラーゲンの合成が必要です。コラーゲン合成に不可欠なのが十分なビタミンCです。
高濃度ビタミンC点滴とリグロスを併用する事で歯周組織の速やかな改善が望めます。
執筆者 院長 深沢一
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歯周外科治療のフラップ手術は歯肉を切開剥離し不良肉芽組織を除去し歯根面をツルツルにすることです。しかし、フラップ手術では歯根膜や歯槽骨など歯周組織の再生は起こりません。また、重度歯周病には適用出来ません。歯周組織再生には保険適用のリグロスがあります。…
ルートプレーニング・ SRPは歯根表面の歯石を綺麗に掻き取りツルツルな面にすることです。しかし、定期的に行うことで歯根表面は徐々に削られ、歯根は細くなってしまいます。また、知覚過敏誘発リスクも伴います。一方、リグロスを使った歯周外科では有効です。…
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