

伝えたい! 歯の疑問:歯周病
黒い歯石は口臭の原因なの?
自分で歯石除去は出来るの?
皆様の健康をトータルサポート。
黒い歯石は細菌が多い歯周ポケットで出来るため、口臭の原因になることも。白い歯石は歯垢と唾液とで作られます。歯医者でなく自分で歯石を取ることが出来る?
伝えたい! 歯の疑問:歯周病
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黒い歯石は細菌が多い歯周ポケットで出来るため、口臭の原因になることも。白い歯石は歯垢と唾液とで作られます。歯医者でなく自分で歯石を取ることが出来る?
歯石取りを自分で行うことが出来れば歯医者に行かなくてもいいので、お金や時間の節約が出来て良いですよね!
歯石には黒い歯石と白い歯石があります。歯石取りは歯茎の中に入っている黒い歯石を取らなければ意味がありません。
ここでは、歯石を取るツールを買って自分で鏡を見て取ることが出来るのかという疑問にお答えします。
鏡を持って歯石の色を確認してみましょう。もし、黒い歯石が付いていたら危険サインかも!
歯肉縁下の歯石は黒い色をしています。それは、歯肉縁下内の歯周ポケットに生息する嫌気性菌(歯周病菌)の出す酵素の影響と歯周病による炎症で出血した血液が混じることが関係していると言われています。
そのため、歯周病特有の口臭が顕著に表れます。ただし歯周病の方は自分の口臭を自覚することができません。
歯茎より上の部分に出来る歯石は、白色をしています。この歯石のことを歯肉縁上歯石と呼んでいます。歯周ポケットがなくても作られ、放置すると歯肉炎を起こします。
下の前歯の裏側にべったりと付着した白い歯石です。
この場所に歯石が付きやすいのは、舌下腺と顎下腺が合わさった管の開口部があり、歯石の原料となる唾液中のリン酸やカルシュウムが大量に供給されるからであり、歯垢とまざり合わさって歯石が作られやすいからです。
歯石が沢山付きやすいもう一つの箇所は、上の奥歯のほっぺた側です。そこには耳下腺の開口部があるからです。
このくらい大量に歯石が沈着すると歯ブラシや糸ようじなどで取れることがあります。ただし一部が取れているだけです。
歯肉縁上に見られる黒い歯石は、歯周ポケット内に大量の黒い歯石が存在することを意味し、氷山の一角です。
つまり、少しでも黒い歯石が見られれば、歯周病がかなり進行していると言えます。
そのため、歯周病菌が多く生息するところで出来るため、口臭の原因になる可能性が極めて高くなります。
こういった歯茎は赤く腫れ、歯ブラシを少ししただけでも出血し安いのが特徴です。
黒い歯石が付いている深い歯周ポケット内には、口臭の発生原因となる嫌気性菌が大量に存在しています。歯周病による口臭は、本人はほとんど気が付きません。従って、かなり進行してから周囲の人から指摘されて気が付くようになります。
歯石が黒くなる事の原因は血液が混じるためで、これは重度歯周病が進行していることを示しています。
黒い歯石は、歯周ポケット内で出来るため、深い歯周ポケットが出来ている可能性が高くなります。
深い歯周ポケットがあると歯周病の進行を止めづらくなります。
黒い歯石 | 白い歯石 | |
---|---|---|
原料 | 血液+唾液中の(リン酸+カルシュウム) | 歯垢+唾液中の(リン酸+カルシュウム) |
口臭の強さ | 嫌気性菌が多いため強い | 好気性菌が多いため弱い |
歯石の出来る場所 | 歯周ポケット内の歯根にこびり付く | 歯茎の上や歯 |
歯石の出来やすい方 | 歯周病が進行し、歯周ポケットがある方 | 誰でも出来、子供でも |
歯石の取りやすさ | こびりついているので、なかなか取れない | 超音波スケーラーで簡単に取れる |
歯ブラシをしないと歯の表面に白っぽいネバネバしたものが付きます。これが歯垢(プラーク)です。一方、歯石は歯にこびりついて歯ブラシなのでは簡単に除去することが出来ないものです。
結論から言うとほぼ不可能です。
ただし、前述したように白い歯石の付き始め時は、硬い歯ブラシを使えば取れることもあります。取れると言っても当然取り残しがあるでしょう。
あくまでも、歯ブラシで取る事が出来るのは歯肉より上の歯石で、決して黒い歯石の様に歯周ポケット内の歯根に付着した歯石は取ることができません。
硬い歯ブラシを使えば付き始めの白い歯石は除去出来ることもあり。
結論:不可能です。
ネット通販でスケーラーを購入する事が可能です。それを使って自分で歯石を取ることが可能でしょうか?
残念ながら、歯科医である私でさえも歯石を取るとる自信はありません。
口腔内の状況がどうなっているかはっきりと理解している歯科医師でさえも自分で取ることは無理なのですから、一般の方が出来るはずがありません。
ただし、身内に歯科衛生士がいれば、できるでしょう。歯科衛生士は歯石を取ることにかけては熟練をしているのですから!
鏡を使って歯石を取ることになると思いますが、歯石の多くは歯の裏側に付いています。それを歯茎を傷付けずにしっかりと取りきることはほぼ不可能です。
超音波スケーラーを使えば白い歯石ならすぐに取ることが出来ます。
白い歯石を放置すると歯肉に炎症が起こり歯周ポケットが深くなっていきます。すると歯周ポケット内で黒い歯石が出来るわけです。
白い歯石の出来やすい方は3ヶ月に一度くらい歯科医院で歯石を取ってもらうことをお薦めします。
黒い歯石は歯肉縁下の深い部分まで入り込んでいます。そのため、外から見ても、どこに歯石や付いているか分りません。
また、黒い歯石が付いていることで歯肉に炎症が起こって腫れた状態になっています。そこで、歯肉の炎症をとるために白い歯石を先に取り、同時に歯ブラシの練習を行います。すると歯肉が引き締まり黒い歯石が顔を出してきます。そうなると、かなりとりやすくなっていきます。
歯石除去を保険でやる場合には、1回では出来ません。保険の制度上、復数回の来院が必要となります。歯石の付着状況、歯周病の進行状況によって治療費は異なります。
初診の場合、レントゲンや歯周組織検査などの費用が別途かかります。従って、軽度歯周病の場合には、トータルで数千円~、重度歯周病になると10,000円を超えることも。
ただし歯石は定期的に除去する必要があるので、その場合も状況によって治療費は多少変動します。
磨き残しがあると歯垢は次第に古くなっていきます。古くなった歯垢と唾液の中に含まれるリン酸やカルシュウムが結合して白い歯石となります。
執筆者 院長 深沢一
東京都江戸川区、千葉県から来院多数、
都営新宿線篠崎駅から徒歩1分のふかさわ歯科クリニック
診療時間
月〜金曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
9:00〜20:00 | 8:00〜18:00 | 8:00〜17:30 |
歯石除去をスケーリングといい、超音波スケーラーやハンドスケーラー等の器具を使います。歯石は歯周病の原因ではありませんが、歯周病菌が繁殖する住み家となり、定期的な除去が必要です。歯石除去は保険適用で、治療時の痛みに対しては麻酔を使います。…
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