伝えたい! 歯の疑問:歯周病

妊婦特有の歯周病である
妊娠性歯肉炎の原因と治し方

皆様の健康をトータルサポート。

妊婦特有の歯周病である妊娠性歯肉炎では、妊娠前と変わらず歯磨きをしていても歯茎が腫れ出血します。

原因は女性ホルモンの分泌増加です。プレボテラ・インターメディアという歯周病菌が女性ホルモンを餌として爆発的に増殖するからです。

妊娠性歯肉炎なら江戸川区篠崎前の歯医者で。

目次


  • Instagram
  • 友だち追加

【妊婦の歯周病】妊娠性歯肉炎の原因と治し方

1

妊娠性歯肉炎の症状

■ 乳頭部歯肉を中心に炎症が起こる

妊娠性歯肉炎の発症は、妊娠初期(妊娠2ヶ月)から中期(妊娠8ヶ月)にかけて起こりやすく、歯と歯の間の歯茎(乳頭部歯肉)を中心に歯茎全体が発赤し腫れ上がります。

歯磨きをすると容易に出血し、歯ブラシが歯茎に少し触れただけでも痛いといった症状が出ます。


■ 産後に症状は消退

妊娠8ヶ月を過ぎると次第に炎症は治まり、出産が終わると自然治癒するのが一般的です。


妊娠性歯肉炎は乳頭部歯肉を中心に炎症が起こる
2

妊娠性歯肉炎の原因と原因菌

エストロゲン(女性ホルモン)の増加が原因の妊娠性歯肉炎

エストロゲン(女性ホルモン)の増加

妊婦の歯科検診で最も多い主訴は”歯茎からの出血”と言われています。

妊娠する前と同じようにブラッシングしているのに、妊娠してから急に歯茎が腫れて出血しやすくなったと訴えるのです。これが歯周病の特殊な形態である妊娠性歯肉炎です。

妊娠すると女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌が増加します。実は、女性ホルモンの増加と妊娠性歯肉炎とは非常に密接に関わっています。

原因菌-プレボテラ・インターメディア

歯肉炎を起こす主な原因は歯垢(プラーク)や歯石の中に存在する歯周病菌群です。

歯周病菌には様々な種類が存在しますが、女性ホルモンの分泌が増えると歯周病菌の仲間でプレボテラ・インターメディア(Prevotella intermedia)という菌が異常に増殖を始めます。

プレボテラ・インターメディアは歯周ポケット内に浸出した女性ホルモンを栄養源とするからです。

3

妊娠してから歯周病になった時の治し方

自分自身の歯磨きによるプラークコントロール

■ 妊娠性歯肉炎を治す

妊娠中の歯周病は、妊娠以前から歯周病があったケースと妊娠してから歯周病になったケースに分れます。

妊娠により女性ホルモンが増加する妊娠性歯肉炎は後者です。出産すると自然治癒するとはいえ、放置すると早産や低体重児出産などを誘発しやすく、胎児への影響が懸念されます。

歯肉炎は歯科医院に行かずとも自分の力だけでプラークコントロールをしっかり行うことで治癒させることが可能です。

歯磨きをすると出血するのが怖くて、プラークを付けたままにしておくとかえってひどくなります。

歯磨きを開始したころの多少の出血は問題ありません。柔らかい歯ブラシで痛みが出ない程度にゆっくりと時間をかけて丁寧に磨きます。1~2週間で、腫れは治まり出血も起こりにくくなるはずです。

■ 歯磨き粉

市販されている歯周病に効くと銘打っている歯磨き粉は余りお薦め出来ません。殆ど気休め程度で効果は期待出来ません。

歯磨きの際、歯周病菌の除菌効果が高い次亜塩素酸水の液体歯磨きであるポイックウォーターを併用することをお薦めします。

4

妊娠する前から歯周病があった場合の治療

歯石除去
歯石除去

妊娠する前から歯周病があった場合には、女性ホルモンの増加で、歯周病を悪化させるリスクが高まります。この場合、自分だけで歯周病を治すのは困難です。

妊婦が歯周病を放置すると低体重児や早産のリスクが高まります。

歯科医院で歯石除去を行い、ブラッシングのやり方のチェックをしてもらうと良いでしょう。

妊娠4~5ヵ月以降の安定期に入ると歯科治療行っても差し支えありません。初期流産はだいたい10~11週ぐらいまでです。妊娠中期(16~32週)の間にしっかり治しましょう。

妊娠性歯肉炎を動画で見る

スポンサーリンク

妊娠性歯肉炎のご相談は江戸川区篠崎駅の歯医者
ふかさわ歯科クリニック篠崎

ふかさわ歯科クリニック院長 歯科医師の深沢一

執筆者 院長 深沢一

お気軽にご相談下さい。
相談・カウンセリング受付中
電話:03-3676-1058

東京都江戸川区、千葉県から来院多数、
都営新宿線篠崎駅から徒歩1分のふかさわ歯科クリニック篠崎

診療時間

月〜金曜日 土曜日 日曜日
9:00〜19:30 8:00〜18:00 8:00〜17:30

歯周病関連コンテンツ

妊婦が歯周病を放置すると早産で新生児死亡など赤ちゃんに悪影響が

妊婦が歯周病を放置すると早産で新生児死亡など赤ちゃんに悪影響が

妊婦が歯周病であったり、たばこを吸ったり、アルコールの摂取をするなどすると早産で低体重児出産のリスクが高まります。低体重で生まれた赤ちゃんは、新生児死亡や様々な健康への悪影響が出てきます。…

エストロゲン・女性ホルモン減少で歯周病!食べ物 飲み物で増やせるの?

エストロゲン・女性ホルモン減少で歯周病!食べ物 飲み物で増やせるの?

女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンの2種類。更年期を迎えると、女性ホルモンが減少し、更年期障害を起こします。その一つが歯周病の悪化。エストロゲンを増やす食べ物・飲み物は大豆イソフラボン、ビタミンE、レソルシル酸ラクトン類を含んだ食品です。…

カテゴリ

ふかさわ歯科
クリニック篠崎のご案内

患者様の
「こうしてほしい」を実現します。
ふかさわ歯科クリニック篠崎では、納得いくまでのカウンセリング、安心してお子様を預けられるキッズスペースと保育士、
可能な限り痛くない無痛治療、拡大鏡・セファロ・血液の遠心分離機・拡大鏡・レーザー・ポイックウォーター・画像解析システムなどの
最新機器を利用した総合治療を実施しております。
また、診療室は個室・半個室・防音個室があり、ベビーカーや車いすでも入って頂けるスペースを確保しています。
地域に密着した歯科医院をこれからも目指して行きます。

診療についてのご相談

お電話またはフォームにてご連絡ください。

03−3676−1058
オンライン予約
診療時間
9:00~13:00    
14:30~19:30    
8:00~13:00          
14:00~18:00
14:00~17:30            

※祝祭日も同様の時間で診療しています。概ね最終受付時間は、診療終了時間の30分前です。

ブログを見る